2001年8月のご挨拶

更新日:2001/8/1

 筆自慢付属のメディアルック活用法

デジカメ写真の整理など筆自慢付属のメディアルックの活用法

 自慢に付属のアプリケーション「メディアルック」は、年賀状等の作成時に付属のイラスト集からイラストを入れるという目的だけに使われていることが多いようです。
 まあ、主な目的は、そのとおりですので、これだけでも十分なのですが、メディアルックは、単独で使用しても十分に価値のあるソフトです。
 以下では、デジカメ写真の整理など、その活用方法をご紹介しましょう。
 メディアルックで管理できるのは、画像データです。例えば、デジカメで撮影した写真などです。
 それらをサムネイル(本来は、「親指の爪」という意味。転じて画像の縮小されたものを指す。)を一括して作成し管理できます。
 プレビュー、スライドショーや印刷も自由に行えます。

 まず、第一に行うことは、メディアルック用の新しいデータベースの作成です。
 スタートメニューからプログラム⇒MET'S筆自慢⇒MET'S Media Look ver1.5とたどります。
 メディアルックが起動したならば、ファイルメニューから「新規作成」を選択します。
 表示されたダイアログボックスで適当なドライブとファイル名を入力します。
 このドライブやフォルダは、実際の画像がある場所とは、無関係に決められます。

 以下では、場所を「C:\My Documents」、ファイル名を「画像サムネイル」としたとして説明します。
 そうするとフォルダ内に「画像サムネイル.mld」というファイルが作成されます。
 次に行うことは、この新しいデータベースに分類フォルダを作成することです。
 なお、元になる画像データは、「C:\My Documents\My Pictures」にあるものとしています。
 ご自分の環境に合わせて適宜、読み替えてください。

 まず、ツールから「グループ作成」を選択します。
 右側のウインドウに「新しいフォルダ」が作成されるはずです。
 新しいフォルダの名前を適宜、決めます。
 ここでは、「花の写真」としましょう。

 フォルダ名が「新しいフォルダ」となってしまった場合は、フォルダを右クリックして「名前の変更」を選択して訂正してください。
 このようにすると左側のフォルダ一覧ウインドウのサムネイルの下に「花の写真」というフォルダが現れるはずです。
 もし、見えない場合は、サムネイルの左側の「+」をクリックして下さい。
 逆に「-」をクリックすると「花の写真」フォルダは、折り畳まれるはずです。
 左側のフォルダウインドウの「花の写真」をクリックすると、フォルダが開いた状態になります。

 ここで、ツールメニューから「サムネイルの作成」を選択します。
 「フォルダを検索して作成する」と「ファイル名を指定して作成する」のどちらかを選択するダイアログボックスが現れます。
 前述のMy Picturesに目的の花の写真しかないのであれば、「フォルダを検索して作成」を選択します。
 この場合は、既定では、My Picturesが選ばれています。異なる場合は、参照ボタンを押して元の画像のあるフォルダを指定します。

 なお、そのフォルダにサブフォルダがないか、または、あっても画像がなければ、下部のチェックボックスの「サブフォルダも検索」は、外しておきます。
 また、「最初のフォルダ名でグループを作成する」のチェックを外しておきます。
 でないと、「花の写真」フォルダ内に「My Pictures」フォルダが作成されてしまいます。
 また、「ファイル名を指定して作成」の方を選択した場合は、次に現れるダイアログボックスで「追加」をクリックしてMy Pictures内の画像のうち、登録したいものを選択して「開く」ボタンをクリックします。
 必要なものをすべて追加した後に「OK」をクリックしてサムネイルの作成を行います。
 上述の2つの方法のいずれかで登録した後に不要なサムネイルが登録されている場合は、そのサムネイルを選択して編集メニューから「削除」または単に「Delete」キーを押します。サムネイルが削除されます。元の画像は、削除されませんからご安心下さい。
 なお、元の画像も削除したい場合は、「Alt」キーを押しながら「Delete」キーを押します。

 次に大事な注意点を述べます。
 サムネイルの作成は、十分に高速ですが、メディアルックの一つのフォルダにあまり多くのサムネイルを登録しないようにします。
 大体、数百までは、大丈夫ですが、それを上回る場合は、「花の写真(1)」、「花の写真(2)」のようにフォルダを分けます。
 サムネイルをダブルクリックまたは右クリックして表示されるプロパティには、元画像の場所が記載されていますが、参照だけで変更することはできません。
 サムネイルをクリックすると右側のウインドウの下部にプレビューが表示されます。
 もし、表示されない場合は、表示メニューから「プレビューウインドウ」にチェックがついているかどうかを確認します。
 プレビューの画像の大きさは、プレビューウインドウの右上のツールバーで「全体を表示」を選択していると画像全体が表示されます。
 通常は、これでよいでしょう。

 サムネイルをダブルクリックまたは右クリックしてプロパティを表示して、「実サイズ表示」または「全画面表示」を選択するとディスプレイに元画像が大きく表示されます。
 サムネイルの移動は、簡単です。
 例えば、「花の写真(1)」から特定のサムネイルを「花の写真(2)」に移動したい場合は、そのサムネイル(複数可)をドラッグアンドドロップで移動できます。
 最後に印刷ですが、ファイルメニューから「ページ設定」をクリックして「サムネイル」の余白と配置を適宜、選択します。特に差し支えがなければ、既定のままでかまいません。
 同様にファイルメニューから「印刷プレビュー」を選択して確認します。
 よければ、ファイルから「印刷」を選択して印刷を実行します。
 用紙サイズは、A4から変更は、できないようです。

 これで、概略の機能をご紹介しましたが、データベースは、いくつでも作成できます。
 大きなジャンル毎に分けても良いし、一緒にしてフォルダで分けてもかまいません。
 こうして作成したデータベースは、筆自慢のイラストと同様に年賀状やその他の場面で活用することができます。
 削除したサムネイルやフォルダは、左側のフォルダ一覧の「ごみ箱」に一度、入ります。
 復活したい場合は、移動と同様にドラッグしてください。
 また、「ごみ箱」を空にする場合は、改めて中身を削除するか、ファイルメニューから「ごみ箱を空にする」を実行します。
 大きなデータを空にした場合などは、ファイルメニューから「データベースの修復と最適化」を選択してデータベースをコンパクト化します。

 スライドショーは、左側のウインドウで「花の写真」を選択して、ツールメニューからスライドショーの開始を選択します。
 既定では、2秒間隔で全画面表示状態のスライドショーが開始されます。
 最後まで表示すると停止します。「ESC」キーを押すとメディアルックの画面に戻ります。
 ツールのオプションから間隔(0.5秒~5秒)と繰り返し再生のオプションを設定できます。
 途中で中断したい場合も「ESC」キーを押します。

 以上のように、簡単で、本当に便利です。デジカメ写真の整理もこれで完璧です。
 なお、写真に限らず、画像データであれば、何にでも活用できます。
 ぜひ、皆様もこの「おまけソフト」を上手に活用してみてください。
 ※こんなに便利で簡単な「筆自慢2001」は、当教室で販売しています。
  価格は、2400円です。

 では、今月は、ここまで。
 皆様、お元気でお過ごし下さい。また、来月、お会いしましょう。

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