パソコンのユーザーが意識しないうちに何らかのデータをインターネット上に持ち出すソフトウェアをスパイウェアというようです。
一部のアドウェア(HPに広告を表示させるソフト)は、スパイウェアの性格を持っている場合もあります。
もちろん、インターネットエクスプローラでサイトを閲覧するだけでIPアドレスやIEのバージョンや受け入れ可能なアプリケーションの種類などが接続先に漏洩するのは周知の事柄です。
ですので、インターネットエクスプローラをスパイウェアと言えないことはないかも知れませんが、ここでは、もう少し狭い意味でとらえておきましょう。
よく知られた例では、クッキーがあります。クッキーもサイトを訪れた際にパソコン内に保存されることがあります。
再び、そのサイトを訪れた際にクッキーによってユーザーは、それと認識されます。
クッキーは、インターネットエクスプローラの設定によって完全に拒否することは可能です。
ですが、クッキーを拒否してしまうとインターネットショッピングなどに支障が出ることも事実です。
もっと、恐ろしいものは、パソコン内に潜伏して重要な情報を外部に持ち出すソフトウェアです。
インターネットカフェのパソコンに仕掛けられていたキーロガーなどもこの種のものです。
これらは、ウイルスではないため、ウイルス対策ソフトでは、通常、防ぐことができません。
もっとも、上述のインターネットカフェや企業などを除くと、個人のパソコンに直接仕掛けることは難しいため、メールなどに添付されて送られてくることが多いわけで、その意味でウイルス対策ソフトがウイルスとして検出する場合もあります。
スパイウェアを検出、削除するためのソフトとしては、著名なものとして「Ad-Aware」と「Spybot」というフリーソフトがあります。
どちらも日本語で表示可能です。
最近、私は、Ad-Awareを使用してみましたので、感触を書いてみましょう。
結論的には、悪質なソフトは見つかりませんでしたが。
Ad-Awareは、http://www.dream-seed.com/server/spy.htmlに丁寧な説明があります。
日本語化パッチの入手先もリンクがありますので迷うことはないでしょう。
わたしが入手したものは、Ad-Aware PersonalでBuild 6.181というものでした。
なお、日本語化パッチも同一のBuildのものでないといけませんので気をつけてください。
使い方は、ウイルス対策ソフトと似ています。
インストールの後に最新の定義ファイルをダウンロードします。
スキャンそのものは、5分程度で終了しました。
速さは、CPUやHDの大きさ等で変わります。
見つかるものは、ほとんどが前述のクッキーです。無害に近いと思いましたがすべて削除してしまいました。
1つだけレジストリに記録されているものがありました。メディアプレーヤーでした。これだけは、削除していません。
当方の場合、結果として危険度が低レベルのものばかりでしたが、心配な方は、一度、スキャンしておくといいかも知れません。
Spybotにつきましては、http://www.dream-seed.com/server/spybot.htmlに記述があります。
いずれにしましても、極端に神経質になる必要はないとは思いますが、ブロードバンドでインターネットに常時接続する環境が一般化してくるに従い、今後、目配りをしていく必要がある分野であると思います。
なお、PestPatrol というソフトもあります。次のサイトから試用もできます。http://www.pestpatrol.jp/
ただ、これは、企業向けで、2003/7時点では、ソフトショップでは、販売されていないようです。
スパイウェアがインターネット世界のものであるとすると盗聴は、リアル世界のものです。
盗聴器が年間、20万台以上販売されているという記事がありますが、実態は、よく分かりません。
しかし、相当数の盗聴器が世間にあふれていることは間違いがありません。
Googleで簡単に検索すれば、直ちにネット通販で購入できてしまうという恐ろしさ!
調べてみると盗聴器には、アナログ式のものとデジタル式のものとがあるようです。
前者は、比較的発見しやすいようですが、後者は、なかなか難しいようです。
サイト上で紹介されている盗聴器を見ると外観上は、普通の電気のタップなどにしか見えないものが多く、外観で識別することは、困難です。
盗聴器を発見するためのツールも同一/同様のサイトで販売されています。まさに現代版「矛盾」ですね。
これらをみるとポイントは、盗聴器の電源にあるようです。
長期間に渡って盗聴を行うためには、盗聴器に電力を供給する必要があります。
盗聴を行う場所にたびたび、盗聴者が出入りできる場合は、このことは、あまり問題ではありません。
オフィスなどでの盗聴の場合は、そういうケースもありそうです。
しかし、個人宅の場合は、家族のものかよほど親しい間柄の人間を除けば、盗聴器に二度と触れることは難しいでしょう。
その場合は、電源コンセントまたはそれにつながっている機器、あるいは電話線及びそれに接続している機器に仕掛けることが必要になります。
電話線で言えば、二股のソケットなどに仕組まれている場合もあります。
盗聴を心配している方は、電源コンセント、電話コンセント以降に付いているケーブル、テーブルタップ二股ソケットなどをすべて新品に取り替えしまうこともいいと思いました。
慎重を期せば、電源コンセント、電話コンセント自身の裏側もチェックすべきなのでしょうが、素人ではできない場合も多いと思われます。
これでだめならば、やはり信頼できる専門家に頼むべきでしょう。
なお、以上のことは、申し上げるまでもなく、個人的な感想です。実行は、いずれも自己責任にてお願いいたします。
ここ1年ほど、「怪しいカーソル」に悩まされていました。
このようなものです。(ずばり!怪しいでしょう)
これは、エクセルの数式バーにマウスカーソルをあわせた際に出たところをデジカメで撮ったものです。
エクセル以外でもマウスカーソルが|になるところであれば、どこでもこのような形になります。
)(のような形のカーソルの左に灰色のスポイト(先がピンク)が現れます。
インターネットを切断しようがタスクマネージャで怪しいプロセスを終了させようが、お構いなく居座ります。
文字入力以外の個所では、普通の矢印等になります。
(インターネットに接続している際に現れるのかどうかも不明です)
再起動すれば、正常に戻ります。
何度か再セットアップして現在では、出てこないのですが、いつ何時出現するかは、わかりません。
インターネットでも何度も検索してみたのですが、名前が分からないので、これらしきものにぶつかりません。
悪さをするものなのかどうかを含めて、なんだか全く、訳がわかりません。
ちなみにコントロールパネルからマウスカーソルの形状を変更しても、全く、直りません。
どなたかこの「正体」をご存じの方がいらっしゃいましたらば、ぜひぜひ、お教えください。
では、今月は、ここまで。
皆様、お元気でお過ごし下さい。また、来月、お会いしましょう。