パソコンの発展=32ビット時代


1970年代、アメリカ、ゼロックス社のパロアルト研究所において、GUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を利用したウインドウとアイコンの概念が開発されました。
1979年、アップル社のスティーブ・ジョブスは、パロアルト研究所の開発に刺激され、自らもGUIを利用したパソコンの開発に取りかかりました。
右はジョブス氏。
このようにして開発された「マッキントッシュ」は、発売されるとその使いやすいユーザインターフェースで多くのファンを獲得しました。

一方、マイクロソフト社でもGUIを取り入れた新しいOSとしてWINDOWSが1985年に発売され、1990年バージョン3に至り世界中に普及することになりました。

左端は、デスクトップタイプ、右はラップトップタイプのパソコン。


WINDOWSの普及によりハードウェアによる他社製品との差別化がしにくくなりました。このため輸入製品を始め富士通、東芝等の国内メーカーの製品のシェアが上昇し、一時90%を誇ったNECのシェアが低下する結果となりました。
なお、WINDOWSの普及以外の理由としては、CPUの性能が向上による日本語の表示速度の向上等の原因があげられます。

また、32ビットCPUの時代に入り片手で持ち歩けるA4サイズのラップトップ型というジャンルの製品が多く出荷されるようになりました。
日本では、日本語の処理が欧米言語に比較して負担となりCPUの性能が向上しないと実用にならなかったため普及が遅れたとも考えられます。

ラップトップ型では画面に液晶を使用し当初は、やや見にくく、片手で持ち歩くことは、非力の日本人には、やや難しい面があります。
現在では、サブノート型というB5サイズの製品も出回っています。





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