当教室のLANでは、DHCP(Dynamic Host
Configuration System)を利用してこなかった。
DHCPとは、LAN上のクライアントのIPアドレスを自動的に設定するものである。
これまで各クライアントには、192.168.0.21等のいわゆるプライベートアドレスを個々に設定してあった。
設定方法は、クライアントのコントロールパネル->ネットワークでTCP/IPのプロパティでIPアドレスを指定していた。
DHCPサーバーがある環境では、クライアント側では、前述の部分の設定を「IPアドレスを自動的に取得する」にすれば、DHCPサーバーからIPアドレスを取得することができる。
これによりLANに接続されている機器のIPアドレスの設定が簡単になる。
DHCPサーバーをPDCとは別に立てることも可能であるが、今回のような小規模な場合は、PDCサーバーをDHCPサーバーにも設定する。
インストールは、まず、Administratorでログオンしてコントロールパネル->ネットワークでサービスタブを選択して「追加」として「Microsoft
DHCPサーバー」を選んでOKをクリックする。
この際、WINDOWS/NTのCD-ROM(1)をセットしておく。
注意メッセージが表示されるが、そのままOKをクリックすると再起動が行われる。
なお、DHCPサーバー自身のIPアドレスは、自動的に設定できないので、今回の場合のようにあらかじめ設定しておく必要がある。
再起動が終了したらば、スタート->プログラム->管理ツールでDHCPマネージャを選択する。
次にDHCPマネージャーの画面でDHCPサーバーを追加する。
ここでは、PDC自身のIPアドレスを入力する。
次にスコープタブから作成を選択してスコープを作成する。
スコープでは、最低限、スコープの範囲を指定する。
今回は、開始アドレスを192.168.0.20、終了アドレスを192.168.0.100、サブネットを255.255.255.0とした。
なお、リース期間は、標準の3日間で特に問題が生じない限りそのままとしておく。
無期限は選択しない。
OKをクリックするとアクティブにするかどうかを聞かれるので、オプションを設定しない場合は、ここで「はい」を選択する。
また、除外するアドレスには、ファイルサーバーやプリントサーバーなどのアドレスを指定しておくとトラブルの際に重宝するといわれている。除外されたアドレスは、クライアントに割り振られることはなくなるので当該機機に固定したIPアドレスは、そのままである。
後日、スコープやリース期間等を再設定したい場合は、(3)にならってDHCPマネージャーを起動して黄色の電球のアイコンをクリックして、スコープのプロパティから再設定が可能である。
「日経WINDOWS/NT(98/7号)」のP267~に比較的詳しい解説がある。
SP4をインストールした場合、LAN上のNT WORKSTATIONにSP4が適用されていない場合にDHCPサーバーにアクセスできない場合がある。
この場合は、NT機にSP4を適用する。