サービスパック(SP)とは、マイクロソフト社がOS等の不具合を修正するため、または、新機能を提供するために配布するモジュールである。
98/12に配布を開始したSPを含めて、これまでに4つのサービスパックが提供されてきた。これらを略してSP1~SP4のように記載する。
なお、96/12発売されたWINDOWS/NTは、最初からSP1を適用されている。
また、日本語版NTに適用するのは、日本語版のSPでなければならない。
特に注する点は、SP4を適用する場合は、SP3以下を適用する必要がないことある。
これは、SP4内に過去のSPの内容がすべて盛り込まれているからである。
インターネットからダウンロードする方法もあるが、容量が大きいため実際的でない。
今回は、日経BP社のWINDOWS/NT99/2号に添付されたCD-ROMを利用した。
それ以外の方法は、マイクロソフトから実費でCD-ROMを送付してもらう方法である。
雑誌の付録のCD-ROMは、一部の構成がマイクロソフトから入手するCD-ROMと異なる。
なお、サーバー版とワークステーション版とは同一のCD-ROMである。
結論からいえば、SP3を適用している状態にSP4を追加適用、又は直接SP4を適用して不具合の出ているサービス及びアプリケーションはない。
ただ、シャットダウン時にMS-IMEに関するエラーメッセージが出るが、そのままで差し支えない。
また、当方のマシンでは、シャットダウン時に自動電源断の設定にして、特に問題は生じていないが、一部のマシンでは、以前の設定のままでは、ハングアップするという報告もある。
更にMOなどを外付けで増設している環境では、そのドライブ番号がずれる場合があるという報告もあるので注意が肝要である。
これらの報告は、マイクロソフトのNTに関するホームページ等で参照できる。いくつかの例を挙げる。
・SP4をアンインストールするとMS-IMEが使用できなくなる
http://www.microsoft.com/japan/support/kb/articles/J046/3/80.htm
・SP4を適用したサーバーにログオンできない
http://www.microsoft.com/japan/support/kb/articles/J045/8/27.htm
・SP4適用後、ハングアップする場合がある
http://www.microsoft.com/japan/support/kb/articles/J046/2/12.htm
・RASサービスの実行ができない
http://www.microsoft.com/japan/support/kb/articles/J046/7/24.htm
・5分間に1回、ディスクにアクセスが生ずる。
http://www.microsoft.com/japan/support/kb/articles/J046/7/10.htm
・イベントログのセキュリティログの参照は、Administrator権限が必要になった
http://www.microsoft.com/japan/support/kb/articles/J046/7/08.htm
・SP4のアンインストールでIE4のアイコンが消える
http://www.microsoft.com/japan/support/kb/articles/J046/7/06.htm
・SP4適用後にアプリケーションが起動しないことがある
http://www.microsoft.com/japan/support/kb/articles/J046/9/46.htm
・2000年対応モジュールがセットできない
http://www.microsoft.com/japan/support/kb/articles/J046/9/29.htm
・BDCからPDCへの昇格ができない
http://www.microsoft.com/japan/support/kb/articles/J046/7/87.htm