1998/7以降、WINDOWS/NT4.0サーバーによるLANを運用してきたが、サーバー用パソコンは、NECの旧98シリーズ、「PC9821
Xa200」であった。
98/7のセットアップ後、何回か、様々な理由によりNTのインストール作業を繰り返してきたが、この間、ハードウェアの不調は、特になかった。さすが、私の見込んだマシンだけのことはある・・。
と思っていたら、先日、NTが起動しないというエラーに見舞われた。
起動時に必要なファイルが読み込めないらしい。修復セットアップを試みた。WINDOWS/NTのディスクからファイルを修復するよう、指示し、FDの修復ディスクを使用して復旧を行ったが、失敗した。
後に原因が分かったが、WINDOWS/NTのSRPを適用するとセキュリティ関係ファイルの一部に不具合が生じるため、修復セットアップ後にパスワードを受け付けないという事態に陥る。結果として、システムにアクセスできなくなるため、再インストールを余儀なくされる。というのが、原因であった。
幸い、システムファイルとデータファイルは、ドライブを分けていたため、再インストールしてもデータは、失われなかった。
この点を回避するためには、事前に次のパッチを当てておく必要がある。
日経BPの「WINDOWSプロ」2002/4号に「NTで修復セットアップを実行するとログオンできなくなる」という記事が掲載されている。対策は、「Q307866ホットフィックス」(Security
Tool Kitに同梱)を当てる。
セキュリティツールキットがない場合は、www.microsoft.com/japan/support/kb/articles/JP307/8/66.aspにアクセスして必要なファイルをダウンロードする。
サーバーも3年を経過している。そろそろ、ハードディスクに問題が生じてきてもおかしくはない。
そこで、サーバーを交換することにした。交換は、次のように行った。
交換前のPDC(プライマリドメインコントローラ)は、NGATUKIである。ここに、新サーバー用のHUMIZUKIをBDC(バックアップドメインコントローラ)として追加する。
HUMIZUKIは、エプソンダイレクトの製品、MT-3500。いわゆるDOS/V機である。
次にNAGATUKIに蓄えられているデータをすべて、HUMIZUKIにコピーした。そして、共有設定とアクセス権を設定し直す。
最後にHUMIZUKIの管理メニューのサーバーマネージャーからHUMIZUKIをPDCに昇格する。そうすると、数分後に自動的にNAGATUKIは、BDCに降格される。
あとは、クライアント側でNAGATUKIの共有ファイルにアクセスする設定になっているソフトについて設定を変更した。そのようなソフトは、多くはないが、例えば、ホームページビルダーは、サイトを設定し直すことが必要であった。
HUMIZUKIが正常に稼働することを確認後、セキュリティ関係の設定を見直した。
現在は、HUMIZUKIがPDCとしてドメインコントローラ及びファイルサーバーの役割を果たしている。
NAGATUKIは、万一に備えて、そのまま、保存している。
なお、HUMIZUKIは、故障に備えて、2つの物理ドライブを次のように分割して使用している。
ドライブ1を「Cドライブ NTシステムインストール」と「Dドライブ 空き」に分割。
万一の際は、DドライブにNTを再インストールできるようにした。
ドライブ2は、「Eドライブ 空き」、「Fドライブ データファイル」、「Gドライブ Fドライブのデータのコピー」としている。万一の際に、Eドライブにもシステムをインストールして復旧できる余地を残している。
次に定期的にデータをコピーするバッチファイルを作成して、2時間おきにF ⇒ Gとした。
同時に別のコンピュータにもデータをコピーするようにしている。
コピーは、XCOPYコマンドを使用し、変更のあったファイルのみをコピーするようにした。
HUMIZUKIは、NAGATUKIとは、別の場所に置き、24時間、電源を入れた状態にしている。
この場合、イベントビューアに異常がないかどうかだけのためにログオンするのも面倒である。
メールで通知する方法もあるが、時々確認するだけであれば、WINDOWSNT/2000マシンのイベントビューアからコンピュータの選択を選んでサーバーのイベントビューアに切り替えることができるので、便利である。