フレッツISDNからフレッツADSL(1.5M)へ移行したのが、2001年5月であった。
その後、2003年2月にフレッツADSLモア(12M)に変更したものの、この5年間、ADSLサービスによる高速インターネット環境を利用してきたことになる。
今回、NTT東日本の提供する光ファイバーによる「BフレッツWith光電話」に移行した。
2006年の4月半ばに申し込んで5/16に工事となった。
戸建て住宅の場合は、「ハイパーファミリータイプ」となるが、下見などはなく、ぶっつけ本番で工事となる。
当日13時半からということであったが、前の工事が遅れたと言うことで、実際の工事時間は、午後3時からになった。
工事担当者が当日、一人であったので、なかなか、作業は大変そうであった。
幸いなことに、拙宅の前の道路からの引き込みでよかったので、直線距離で10~15m程度で2階のエアコンの排気口の穴から光ファイバーを屋内に引き込むことができた。
光ファイバー自身、もっと太いケーブルであると想像していたが、LANケーブルよりも細い程度のもので拍子抜けをした。
ただし、鋭角に曲げることは厳禁とのことであった。
上図は、光ファイバーケーブル。左のボールペンよりも細い。
Bフレッツにする以前は、家庭用の電話と会社用の電話を2回線(いずれもアナログ回線)を利用してきた。
これをBフレッツの「ダブルチャネル」サービスを利用することにより、1契約で済ますことができる。
以前利用したISDNのような感覚で2つの番号を利用できる。経費節減のためにもこのサービスを利用しない手はない。
NTTからレンタルされるものは、光ファイバーの回線終端装置(ONU:Optical Network Unit)と光電話対応ルータ(RT-200NE)である。
工事の方にとりあえず、電話のみ設定していただき、引き続き、発信と受信の確認を行った。
ここまでで夕方の18時になった。
工事の方、お疲れ様でした。
1台のみのパソコンから利用するのであれば、簡単接続ツールなるCD-ROMが添付されているので、これをパソコンにインストールして設定を行えばよい。
当方では、LANにより複数台のパソコンから利用したいのと以前から「フレッツセーフティ」を利用しており、具合が非常によいので、Bフレッツでも利用していきたいため、手動にて設定を行った。
上図は、左からONU、ルータ RT-200NE、セキュリティルータ GateLock X300。
ONU-[RTのWAN]-[RTのLAN]-[GateLockのWAN]-[GateLockのLAN]-ハブと接続する。
ここでRTは、レンタルしたルータ。
「GateLock X300」は、以前購入したフレッツセーフティ用のセキュリティルータである。
現在では、フレッツセーフティ用のルータは、購入ではなくてレンタルのみとなっているが、以前は、販売されていたため当面、これを利用していくことにした。
NTTに確認したところでは、X300では、最高30MBpsなのでやや力不足かも知れないということであったが、Bフレッツの方も速度は、ベストエフォート(Max
100MBps)なので、当面、様子を見ることとした。
なお、GateLock X200は、すでに内蔵メモリーの関係で使用不可となっている。
ポイントは、RTには、インターネット接続の設定を行わずに「PPPoEブリッジ」として機能させる必要があることである。
このことは、RTの説明書の別添の用紙に記載があるものの説明書本文には、記載が無く、わかりにくい。
ただし、PPPoEブリッジとしてRTを使用した場合は、ファームウェアのアップデートは、手動にてファイルをダウンロードして行う必要がある。
また、RTの設定は、パソコンをRTのLANポートに直接接続して行う必要がある。通常の配線のままでは、LAN側から接続できるのは、GateLockまでなので。
初期のRTの設定では、DHCP機能がOnになっているが当方では、Offにして固定IPアドレスを割り振ってある。パソコンに直結したときにアドレス欄に入れるのは、このIPアドレスである。
注意点としては、RTの詳細設定-高度な設定で「セキュリティの保護」は、Onにしておく方がよいようである。IPV6は、OnでもOffでもよいようである。
フレッツセーフティの申し込みは、GateLockの管理画面から新規に行う。
以前は、会社用の回線のフレッツADSLでフレッツセーフティを利用してきたので、新規に申し込む必要があった。
申し込みには、NTTから送付されてきたBフレッツの「開通のご案内」に記載のIDとパスワードが必要である。
30分ほどで、メールにて利用可能になった旨の確認メールが届く。
2004/5の利用時からフレッツセーフティの機能には、感心している。あまり評判になっていないようではあるが、安心で便利である。強くお勧めしたい。
光電話の音声品質は、まったく、通常の電話と変わらないと断言してしまおう。当初は、心配していたのであるが。
ただし、次の点は、考慮しておく必要がある。
・停電時には、使用できない
・かけられない番号がある。たとえば、117番(時報案内)など。
光電話でかけられる番号、かけられない番号は、次のページにリストされている。
http://www.ntt-east.co.jp/t/use/number.html
フレッツスクウェアとの間の速度測定コーナーの数字であるが、フレッツADSLでは、3M~4M程度のところが、
15M~25M程度は、出るようになった。
なお、セキュリティルータを介さないと70M程度は、出るようだ。
気になる料金であるが、申し込み時の割引などは、考えずに通常料金でこれまでと比較してみよう。
下表では、消費税は、省いて比較している。
種類 | 基本料金 | 電話単価 | インターネット | 割引 | 3月分計(参考値) | プロバイダー |
---|---|---|---|---|---|---|
家庭用(旧) | 1700 | 市内 8.5円/3分 市外 20~40円/3分 |
利用していない | NTT 1759 パワードコム 1458 |
利用していない | |
業務用(旧)+フレッツADSL | 2500 | 市内 8.5円/3分 市外 20~40円/3分 |
ADSLモア 2700 レンタル 490 フレッツセーフティ 500 |
マイライン -270 | 6204円 | アサヒネット 700 |
BフレッツWith光電話 | Mプラン※ 500 Wチャンネル 400 |
全国一律 8円/3分 |
Bフレッツ 5200 レンタル※ 無料 フレッツセーフティ 500 |
アサヒネット 1000 |
ということで、電話利用料を省いて集計すると、プロバイダー料金を含めて、
これまで--8320円
今後は-- 7600円
と500円程度、お得になる計算である。
※光電話用ルータは、Bフレッツ利用の場合、無料。無線を利用の場合は、有料。
ONU利用料及び回線利用料は、5200円に含まれている。
※Mプランは、すべて従量料金(8円/3分)。これ以外に「安心プラン」(1400円:8時間まで)、
「もっと安心プラン」(3900円:30時間まで)がある。
BフレッツWith光電話の導入の導入により、新しいネットワークは、下図のようになった。