LANLANパソコン(東京パックス/南中野パソコン教室のLAN化日記)

35. Windows Vistaの利用上の問題が解決

1.起きていた問題

 管理者権限を持たない一般ユーザ(当該パソコンにアカウントがあり、かつ、ドメインにも属する一般ユーザ)がVistaを使用する場合、次のようなエラーが起きていることは、前回までの記事で触れてきた。
 (1)スタートメニューのプログラム(のショートカット)が利用できない
 (2)ファイルやフォルダを削除できない
 (3)スタートメニューの利用したファイルの履歴を非表示にできない

2.Vista専用に変更

上述のような問題はあったものの、Vista発売後3ヶ月を経過し、アプリケーション側の対応が進んできたと判断できたので、XPとのデュアルブートではなく、OSをVista専用に変更した。
また、当該マシンも購入後、3年を経過していることとこの数ヶ月の運用でVista利用時のストレスが目につくことから、今回、思い切って新マシンに変更した。
これにより、マイクロソフトのVistaの総合スコアも2.0から4.6に向上した。

3.Vistaの再インストール

上述のように、旧マシンは、サーバ等に転用するので、新マシンにVistaを再インストールした。Vistaのアップグレード版は、XPまでのものと異なり、基本的に前バージョンがインストールされていて、しかも、そのOSが起動されていないと、インストールができない仕様になっている。(裏技的なインストール方法もあるようであるが)
 そこで、まず、XPをインストールしようとしたが、インストール途中でブルースクリーン(pci.sysのエラー)となる。これは、新パソコンのハードディスクが以前のIDE接続とは異なり、シリアルATAであることが原因である。そこで、手持ちのXPのCDからSP2適用版を作る羽目になった。
 その作成方法は、ソフトバンク発行の「PC Japan」(2007年5月号)に添付・掲載されている「nLite」というフリーソフトを利用した。サービスパック以外にセキュリティパッチなども適用したISOイメージファイルを作成することができる。
 Vistaの再インストールは、作成したSP2適用のXPのCDで起動して、XPを再インストールした後に、VistaのDVDを読ませて、インストールを行う。(ああ、面倒!)
 Vistaのインストールそのものは、容易に終了した。
 しかし、しかし、Vistaのインターネット越しの認証は、「すでに同一のものが使用されている」旨のメッセージが出てしまい、認証に失敗する。同一のものがすでに認証を受けているのであるから、このメッセージは、まったく正当なものである。とはいえ、認証の取り消し方法が公開されていないので、ここで、早くも立ち往生である。
 仕方がないので、マイクロソフトに電話して認証を受けることになった。最初は、自動電話での応答で画面に出ているシリアル番号を入れる。しかし、またしても、同一のものが使われているというメッセージが帰ってくる。まったく当然ですな。だから、電話をしたのに・・
 「オペレータにおつなぎします」というメッセージで、ようやく担当がでる。ここでも最初の6桁のシリアル番号を告げて、事情を説明して、新しいシリアル番号を教えてもらえるのである。
 XPのときは、このような場合もインターネット経由でほとんど、認証は成功したが、Vistaでは、重複した(とマイクロソフトが考える)インストール回数の上限が「1」になってしまったのかも知れない。今後も新マシンにする度に繰り返されるのかと思うと憂鬱である。
 不正な使用は禁止されるのは当然であるが、ここまで、厳格にチェックするのであれば、「認証の取り消し」処理も(インターネットで)行えないと非常に不便だ。

4.問題の解決

しかし、悪いことばかりではなかった。気を取り直して、アプリケーションを再インストールした。
 この途中で、ある圧縮・解凍ソフト(フリーウェア)をインストールした直後に、またしても右クリック違反が出るようになったではないか!
 早速、「システムの復元」で一つ前のアプリのインストールに戻すと問題は起こらない。どうやら、このソフトのせいであったようだ。もっとも、このソフトは、Win2000までにしか正式に対応していないので、Vistaにインストールした、こちらが悪いのである。
 このソフトを省いて残りのアプリのインストール作業を続行。すべてが終了してから、ドメインに移行し、一般ユーザでログオンしても、以前生じていた問題は、一切、生じなくなっていた。(やれやれ)