2007/9/9~9/10にかけて、サーバ用パソコン(Windows2003 Server)を変更した。
それまでのサーバ機(水無月)は、CPU AMD Athlon XP 1700+、メモリ 512MB、HD 160GB+160GBのスペックを持つ、2002/10購入の製品である。2006/9にHD、メモリの増設、光ドライブ(CD-R/RW)、FD、HD用ケーブルなどを新品に交換している。
まだ、故障の具体的な兆候はないものの、いかにも年数が経過しているため、いつ、故障するか予断を許さない状態であった。
さて、2007/5、教室のために、Vista用パソコンを新規購入した後、それまで使用していたパソコンをサーバ用に転用する機会を探っていたが、家屋の耐震工事などの関係もあり、延び延びになっていた。
新パソコンは、AMD Athlon 2500+、メモリ 1024MB、光ドライブ(DVD/RW+CD/RWコンボ)、HD 160GB+160GB
の2003/12購入の製品である。メモリ、HDは、それぞれ、過去に部品を変更している。新品ではないものの、以前の旧製品より全体の状態も良い。
変更の方法は、33項で紹介しているASRバックアップを利用した。旧パソコンに増設したHDを新パソコンの増設用ドライブと交換した後に、ASRバックアップからシステムをリストアした。特に大きなトラブルはなく、コンピュータ名(水無月)とIPアドレス等は、旧サーバと同一である。
ハードウェアが変わったために3日以内にマイクロソフトの認証を受ける必要がある、というメッセージが、(すかさず)、出るものの、インターネット越しの認証により成功した。
旧サーバ用パソコンは、Linuxをインストールしてみようかと思い、とりあえず、HDを完全消去して待機させている。
これまで、印刷については、プリントサーバ用パソコン(弥生)を経由していた。
また、上記の33項でもご紹介しているように、バッファロー製の外付けドライブを増設して、データのバックアップ用としても利用している。
しかしながら、今夏の電力需要の逼迫や地球温暖化などを考慮して、できるだけ、無駄なエネルギーを利用しないため、今回、廃止した。
外付けハードディスクは、サーバのUSBポートに接続した。旧サーバでは、USBポートが2.0に対応していないため、やむなく、「弥生」に接続していたのであった。
なお、プリンタは、あらためて、「水無月」の共有プリンタとして登録した。エプソンのPM3700とLP2400である。
このうち、レーザプリンタ LP2400については、Windows2003に対応しているものの、PM3700は、未対応なので、どうかなと、危ぶんだのであるが、一応、問題なく動作しているようである。
これまでのデータ等のバックアップ体制は、下記のとおりであった。
マシン | OS | システムのバックアップ | システムのバックアップ ファイルのコピー先 |
サーバの文書データの バックアップ先 |
サーバの マルチメディアデータの コピー先(2個所) |
サーバ | Windows2003 | 内蔵ディスク 週1回(通常)自動 随時(ASR)手動 |
弥生の外付けHD(500GB) 週1回(通常) 随時(ASR) いずれも自動的にコピー |
弥生の内蔵(120GB) 2時間おきに自動的にコピー |
弥生の外付けHD (一部は弥生の内蔵HDにも) 2時間おきに自動的にコピー |
弥生の外付けHD 2時間おきに自動的にコピー |
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クライアント | Windows XP | 内蔵ディスク 月1回 手動 |
弥生の外付けHD 月1回 手動にてコピー |
重要データはすべてサーバ | 基本的にはクライアントにない |
しかし、「弥生」が廃止されたことにより、一部、変更する必要が生じた。
現段階では、次のように「弥生」をこれまでのように常時電源が入った状態に置くのではなく、随時(週1回程度)、電源を入れて、データをバックアップすることにした。その際、重要データと動画関係のみを「弥生」にバックアップするようにした。重要データは、サーバの内蔵ディスクと外付け(RAID 1で2重)で3重であり、「弥生」に随時コピーすることにより、4重とした。
また。動画は、めったに増えないため、サーバの外付けHDに保存し、「弥生」に随時バックアップすることにより、3重とした。
この結果、データ等のバックアップ体制は、次のようになった。
マシン | OS | システムのバックアップ | システムのバックアップ ファイルのコピー先 |
サーバの文書データの バックアップ先 |
サーバの マルチメディアデータ |
サーバ (水無月) |
Windows2003 | 内蔵ディスク 週1回(通常)自動 随時(ASR)手動 |
自機の外付けHD(500GB/RAID 1) 週1回(通常) 随時(ASR) いずれも自動的にコピー |
自機の外付けHD(同) 90分おきに自動コピー |
自機の外付けHD(同) 動画は弥生の内蔵HDにも随時 |
弥生の内蔵HD 随時(週1程度)コピー |
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クライアント | Windows XP /VISTA |
内蔵ディスク 月1回 手動 |
水無月の外付けHD 月1回 手動にてコピー |
重要データはすべてサーバ | 基本的にはクライアントにない |
以前より、バックアップ体制は、やや後退したようにも見えるが、サーバ機の信頼性が向上したと考えられることから、現時点では、これで良しとした。
サーバ機の変更とプリントサーバ用パソコンの廃止に伴い、南中野パソコン教室のLANは、下図のように変わった。
「弥生」が点線でLANに属しているのは、随時、ドメインに参加することを表している。
サーバの1台目の内蔵HD(HD1)は、Cドライブのみで、その容量は、旧サーバと同一の160GBの容量である。しかしながら、Windows2003のシステム等は、たかだか、7GB程度を占めているに過ぎない。残りの150GB程度が無駄に空いている。
そこで、9/17にCドライブのパーテーションサイズを変更した。
当初は、バックアップをとった後に、Win2003のCDで起動して、Cドライブのサイズを小さくしてから、Windows2003を新規インストールし、更にバックアップからリストアしたのであるが、うまく起動できなくなってしまった。
やむを得ず、直前にとっていた「ASRバックアップ」から再度、Cドライブを復元した。
この間、2時間近くを無駄に費やしてしまった。あきらめようかとも思ったが、当方、あきらめが悪いのが取り柄。そこで、ソフトバンク発行の「PC Japan」の記事をひっくり返して見たところ、KNOPPIXでパーテーションサイズを変更できるという記事が見つかった。
そこで、同誌の2007/5号のP63~65に従い、付録のDVDから「VMKNOPPIX」の起動用CDを作成した。
このCDでVMKNOPPIXを起動して、記事に従い、最初の画面で編集を指示して、起動オプションを日本語に変更した。rootのパスワードを適宜、設定してから、「GPartad」というプログラムを利用して、Cドライブを約48GB程度(HD1-1)に縮小した。
VMKNOPPIXを終了してから、Windowsを起動した。うまくいくかどうか、ひやひやしたが、ディスクのチェックが自動で起動したのちに、一度、再起動を促されて、その後は、正常に動作している。
空き領域は、Windows上から、新規のプライマリパーテーションとしてフォーマットを行い、データのバックアップ用(HD1-2)として利用することとした。
これにより、上掲のバックアップ一覧表のサーバ部分を少し、変更した。(様式を見やすくした)
マシン | OS | システム | システムのバックアップ | データ(動画を除く) | データ(動画を除く) バックアップ |
データ(動画) | データ(動画) バックアップ |
サーバ (水無月) |
Windows2003 | 内蔵HD1-1 | (1)内蔵HD2 (2)外付けHD (週1回、自動) ASRバックアップ、随時 手動。 |
内蔵HD2 | (1)内蔵HD1-2 (2)外付けHD (90分おき、自動) (3)弥生の内蔵HD (重要データのみ。 週1回程度、手動) |
外付けHD | 弥生の内蔵HD (週1回程度、手動) |