LANLANパソコン(東京パックス/南中野パソコン教室のLAN化日記)

36. サーバ用パソコンの変更とプリントサーバ用パソコンの廃止(2007/9/13)(2007/9/18追記)

1.サーバ用パソコンの変更

 2007/9/9~9/10にかけて、サーバ用パソコン(Windows2003 Server)を変更した。
 それまでのサーバ機(水無月)は、CPU AMD Athlon XP 1700+、メモリ 512MB、HD 160GB+160GBのスペックを持つ、2002/10購入の製品である。2006/9にHD、メモリの増設、光ドライブ(CD-R/RW)、FD、HD用ケーブルなどを新品に交換している。
 まだ、故障の具体的な兆候はないものの、いかにも年数が経過しているため、いつ、故障するか予断を許さない状態であった。
 さて、2007/5、教室のために、Vista用パソコンを新規購入した後、それまで使用していたパソコンをサーバ用に転用する機会を探っていたが、家屋の耐震工事などの関係もあり、延び延びになっていた。
 新パソコンは、AMD Athlon 2500+、メモリ 1024MB、光ドライブ(DVD/RW+CD/RWコンボ)、HD 160GB+160GB の2003/12購入の製品である。メモリ、HDは、それぞれ、過去に部品を変更している。新品ではないものの、以前の旧製品より全体の状態も良い。
 変更の方法は、33項で紹介しているASRバックアップを利用した。旧パソコンに増設したHDを新パソコンの増設用ドライブと交換した後に、ASRバックアップからシステムをリストアした。特に大きなトラブルはなく、コンピュータ名(水無月)とIPアドレス等は、旧サーバと同一である。
 ハードウェアが変わったために3日以内にマイクロソフトの認証を受ける必要がある、というメッセージが、(すかさず)、出るものの、インターネット越しの認証により成功した。
 旧サーバ用パソコンは、Linuxをインストールしてみようかと思い、とりあえず、HDを完全消去して待機させている。

2.プリントサーバ用パソコンの廃止

 これまで、印刷については、プリントサーバ用パソコン(弥生)を経由していた。
 また、上記の33項でもご紹介しているように、バッファロー製の外付けドライブを増設して、データのバックアップ用としても利用している。
 しかしながら、今夏の電力需要の逼迫や地球温暖化などを考慮して、できるだけ、無駄なエネルギーを利用しないため、今回、廃止した。
 外付けハードディスクは、サーバのUSBポートに接続した。旧サーバでは、USBポートが2.0に対応していないため、やむなく、「弥生」に接続していたのであった。
 なお、プリンタは、あらためて、「水無月」の共有プリンタとして登録した。エプソンのPM3700とLP2400である。
 このうち、レーザプリンタ LP2400については、Windows2003に対応しているものの、PM3700は、未対応なので、どうかなと、危ぶんだのであるが、一応、問題なく動作しているようである。 

3.データ等のバックアップ体制

 これまでのデータ等のバックアップ体制は、下記のとおりであった。

マシン OS システムのバックアップ システムのバックアップ
ファイルのコピー先
サーバの文書データの
バックアップ先
サーバの
マルチメディアデータの
コピー先(2個所)
サーバ Windows2003 内蔵ディスク
週1回(通常)自動
随時(ASR)手動
弥生の外付けHD(500GB)
週1回(通常)
随時(ASR) いずれも自動的にコピー
弥生の内蔵(120GB)
2時間おきに自動的にコピー
弥生の外付けHD
(一部は弥生の内蔵HDにも)
2時間おきに自動的にコピー
弥生の外付けHD
2時間おきに自動的にコピー
クライアント Windows XP 内蔵ディスク
月1回 手動
弥生の外付けHD
月1回 手動にてコピー
重要データはすべてサーバ 基本的にはクライアントにない

 しかし、「弥生」が廃止されたことにより、一部、変更する必要が生じた。
 現段階では、次のように「弥生」をこれまでのように常時電源が入った状態に置くのではなく、随時(週1回程度)、電源を入れて、データをバックアップすることにした。その際、重要データと動画関係のみを「弥生」にバックアップするようにした。重要データは、サーバの内蔵ディスクと外付け(RAID 1で2重)で3重であり、「弥生」に随時コピーすることにより、4重とした。
 また。動画は、めったに増えないため、サーバの外付けHDに保存し、「弥生」に随時バックアップすることにより、3重とした。
 この結果、データ等のバックアップ体制は、次のようになった。

マシン OS システムのバックアップ システムのバックアップ
ファイルのコピー先
サーバの文書データの
バックアップ先
サーバの
マルチメディアデータ
サーバ
(水無月)
Windows2003 内蔵ディスク
週1回(通常)自動
随時(ASR)手動
自機の外付けHD(500GB/RAID 1)
週1回(通常)
随時(ASR) いずれも自動的にコピー
自機の外付けHD(同)
90分おきに自動コピー
自機の外付けHD(同)
動画は弥生の内蔵HDにも随時
弥生の内蔵HD
随時(週1程度)コピー
クライアント Windows XP
/VISTA
内蔵ディスク
月1回 手動
水無月の外付けHD
月1回 手動にてコピー
重要データはすべてサーバ 基本的にはクライアントにない

 以前より、バックアップ体制は、やや後退したようにも見えるが、サーバ機の信頼性が向上したと考えられることから、現時点では、これで良しとした。

4.LAN構成図

 サーバ機の変更とプリントサーバ用パソコンの廃止に伴い、南中野パソコン教室のLANは、下図のように変わった。
 「弥生」が点線でLANに属しているのは、随時、ドメインに参加することを表している。

LAN構成図

5.追記(2007/9/18)

 サーバの1台目の内蔵HD(HD1)は、Cドライブのみで、その容量は、旧サーバと同一の160GBの容量である。しかしながら、Windows2003のシステム等は、たかだか、7GB程度を占めているに過ぎない。残りの150GB程度が無駄に空いている。
 そこで、9/17にCドライブのパーテーションサイズを変更した。
 当初は、バックアップをとった後に、Win2003のCDで起動して、Cドライブのサイズを小さくしてから、Windows2003を新規インストールし、更にバックアップからリストアしたのであるが、うまく起動できなくなってしまった。
 やむを得ず、直前にとっていた「ASRバックアップ」から再度、Cドライブを復元した。
 この間、2時間近くを無駄に費やしてしまった。あきらめようかとも思ったが、当方、あきらめが悪いのが取り柄。そこで、ソフトバンク発行の「PC Japan」の記事をひっくり返して見たところ、KNOPPIXでパーテーションサイズを変更できるという記事が見つかった。
 そこで、同誌の2007/5号のP63~65に従い、付録のDVDから「VMKNOPPIX」の起動用CDを作成した。
 このCDでVMKNOPPIXを起動して、記事に従い、最初の画面で編集を指示して、起動オプションを日本語に変更した。rootのパスワードを適宜、設定してから、「GPartad」というプログラムを利用して、Cドライブを約48GB程度(HD1-1)に縮小した。
 VMKNOPPIXを終了してから、Windowsを起動した。うまくいくかどうか、ひやひやしたが、ディスクのチェックが自動で起動したのちに、一度、再起動を促されて、その後は、正常に動作している。
 空き領域は、Windows上から、新規のプライマリパーテーションとしてフォーマットを行い、データのバックアップ用(HD1-2)として利用することとした。
 これにより、上掲のバックアップ一覧表のサーバ部分を少し、変更した。(様式を見やすくした)

マシン OS システム システムのバックアップ データ(動画を除く) データ(動画を除く)
バックアップ
データ(動画) データ(動画)
バックアップ
サーバ
(水無月)
Windows2003 内蔵HD1-1 (1)内蔵HD2
(2)外付けHD
(週1回、自動)
ASRバックアップ、随時
手動。
内蔵HD2 (1)内蔵HD1-2
(2)外付けHD
(90分おき、自動)
(3)弥生の内蔵HD
(重要データのみ。
週1回程度、手動)
外付けHD 弥生の内蔵HD
(週1回程度、手動)