LANLANパソコン(東京パックス/南中野パソコン教室のLAN化日記)

39.VISTAをマイパソコンに導入(2008/6/14)(2008/7/19掲載)(2008/8/3追記)

1.VISTAをそろそろと

Windows VISTAの発売(2007/1末)から1年半近く経過し、VISTAパソコンを使っている生徒さん達も、徐々に増えてきたが、マイパソコンは、XPのままだった。
 先日、VISTAのサービスパック1がリリースされ、VISTAに関する質問も増えてきているので、教室の1台だけだというのは、いかにも不便となってきた。
 そこで、全面的にVISTAに移行したいのだが、XP+Office2002の組み合わせも、残しておきたい理由もある。
 両方のOSを利用する方法としては、内蔵HDの別パーテーションにVISTAをインストールして、XPとのデュアルブート環境にするか、または、仮想化ソフト(「Virtual PC 2007」あるいは「VM Ware」など)を使用して、どちらかをホストOS、片方をゲストOSとして利用するか、である。
 もちろん、もう一つの選択肢としては、新しいパソコンまたは外付けHDにVISTAを導入するという方法(外付けHDにVISTAを導入して、そこから起動するのは、やや、難易度が高いが)もある。
 ・・・などと、迷っていたのである。
 仮想化ソフトも一度、利用してみたいものの、仮想化に関する情報が今ひとつ少ないと思えたので、今回は、安全策を取り、デュアルブートにすることにした。

2.VISTAをインストール

XPがインストールされている場合は、VISTAのアップグレード版をインストールするのは、簡単である。
 VISTAのDVDを光ドライブにセットして、インストール先のドライブ等を指示するだけである。
 インストール後に、電源をONにすると、30秒間、「以前のWindows」と「Windows VISTA」とという趣旨の選択メニューが表示されている。以前のWindowsを矢印カーソルで選択して、Enterキーを押すと、XPが起動する。そのまま、Enterを押すか、放置するとVISTAが起動する。
 ここで、私のパソコン管理について、ちょっと、書いておこう。プリインストールタイプでない、パソコンを購入し、OSのセットから行うことが多いので、インストールの過程をかなり、克明にメモしている。何らかの理由で再セットアップしたいときなどに、参考になるからである。
 OSのインストールからアプリのインストールまで、結構な一日仕事であるが、その過程をパソコンで書くのは、面倒なので、いつも、私は、不要となったコピー用紙の裏に手書きでメモしている。
 ざっと、こんな感じである。
 某月某日~某日 パソコンの管理番号にVISTAインストール(デュアルブート)
 1.DドライブにVISTAをインストール
 2.名称を「××」とする。(XPのパソコンの名称と異なる名前とする。ドメイン内で一意の名称)
 3.IPアドレスを「○○」とする。(これもXPの場合と違うもので、ドメイン内で一意のものを使用)
 4.Windows Update
 5.Windowsのアクティベーション
 6.XP側の総合セキュリティソフトをアンインストールして、ウイルスバスターBiz クライアントをインストール。
 7.VISTA側で、あらためて、総合セキュリティソフトをインストール。(ウイルスバスターではないもの)
 8.「設定とデータの移行のウィザード」を利用して、XP側のデータの一部を移行。(今回、この方法に頼る必要はなかったが)
 9.プリンタのインストール
 10.VISTAのサービスパック1をインストール
 11.各種ドライバのインストール又はアップデート
 12.ここから、もアプリのインストール。ここの部分がかなり大変である。
 13.アプリの中でアップデートが必要なものをアップデート。
 14.バックアップソフト(True Image 12 Home)をインストール
 15.リカバリディスクを作成
 16.Dドライブのクリーンアップとバックアップ
 17.デフラグ
 18.XP側のアプリでVISTAに移行したものをアンインストール。

3.現在の状態

7月19日現在、VISTAの運用では、大きな問題点は、生じていないが、ジャストシステムの「コンセプトサーチ」が、「Windowsメール」に対応していないのが、残念である。いっそ、同社のメールソフトである「シュリケン」に移行してしまうことも考えたのだが、Windowsメールに関する質問に答えにくくなるので、当面は、保留している。いずれ、なんとかしなくてはなるまいとは、思っているのであるが。
 また、画面のプロパティ(VISTAでは、「個人設定」の画面の「色とデザイン」)が「Windows Aero」または「ベーシック」となっている場合、これまでと異なり、「選択色」が薄い色に設定されている。透明処理を無効にしても、この色合いは変更できない。画面モードをWindowsスタンダード、または、クラシックに変更しないと、以前のWindowsのようなハッキリとした選択色にならないようである。
 インターネット上では、この点について、苦情なり、相談はあるものの、その数は少ないようであるが、年配の(特に男性)としては、この薄い選択色を、せめて、カスタマイズできるようにして欲しいと思う。
 追記:ソフトバンクの「PC Japan」 2008年8月号を読んでいると、XPとVISTAとのデュアルブートでは、VISTA側の「システムの復元」のためのデータがXPを起動した段階で削除されてしまうという問題が掲載されていた。XP側の復元データは、残っている。
 この問題は、現時点では、同誌、P117のコラムを参考にして、XP側でレジストリを編集するしか方法がない。

4.LAN構成図

これにより、LAN構成図は、次のようになった。