LANLANパソコン(東京パックス/南中野パソコン教室のLAN化日記)

45.サーバの外付けHD(RAID 1)のリビルド(2009/9/26)(2009/10/3掲載)

1.システム等のバックアップ体制

2009/8/9に随時バックアップ用に使っていたパソコン、愛称「弥生」を引退させたので、システム等のバックアップ体制は、下図のようになった。

 上図で、サーバは、「水無月」の内蔵HD 2台と外付け2台の分担を示している。内蔵HDの1番目は、160GBであるが、2つに分割して、約60GBをシステムに、残りを、一部のデータ(音楽、画像)の3次バックアップ先としている。
 サーバにUSBで接続している2台の外付けHDは、いずれも、同一の製品で、バッファロー製「HD-W1.0TIU2/R1」のRAID1構成(500GB×2台)である。
 また、図の下部は、マイコンピュータの内蔵HD 2台(システム:250GB、データドライブ:500GB)と、以前は、「弥生」につないでいた外付けHD(500GB)の役割を示している。
 更に、右側の「各クライアント」は、教室のパソコンであり、原則として、1台目の内蔵HDにシステムを、2台目のHD(1台しか内蔵していないものは別パーテーション)にシステムのバックアップデータを入れている。
 なお、矢印の意味は、次のとおりである。
 黒い矢印:サーバで動作しているバッチファイルで2時間程度間隔で自動的に更新されたファイルのみをコピーする仕組みを表す。
 青い矢印:サーバ、マイコンピュータ、クライアント内でシステムドライブをAcronis True Image等のバックアップソフトにより2台目の内蔵HDに、月に1回なりの間隔で、丸ごとコピーを作成する。
 さらに、サーバの外付けHDに2次コピーを行うことを表す。ただし、マイコンピュータのみは、自機の外付けHDにもコピーするので、サーバ側のバックアップは、3次コピーということになる。
 紫色の点線:音楽データは、CD、動画データは、DVDに随時、選択して、書き出すことを意味する。 

2.バッファロー製HDに異常発生

 バッファロー製外付けのハードディスク、「HD-W1.0TIU2/R1」は、1台目を2007/3に購入し、その後、同一製品をもう1台購入して、途中から、USB接続にて、サーバで使用していた。
 ところが、2009/9/24になり、2台目に購入した製品前面の、「1」と「2」というドライブ番号を表すランプのうち、「1」のみが緑色に点灯しっぱなしになっていることに気がついた。通常は、アクセス時に点滅するだけなので、おかしい。
 しかし、取扱説明書には、赤色で点滅等については、記載があったが、緑色の点灯については、特に記載がなかった。(Webにはあったことに、あとで気がついた)
 こういう場合に備えて、500GBのシリアルATAのHDの買い置きがあったので、サーバにコピーされている電子説明書(PDFファイル)を印刷して、HD交換に踏み切った。
 2台のHD本体のうち、どちらを交換すると少し迷ったが、あやしい、1番のドライブを交換することとした。

3.HD本体の交換

 外付けHDは、2台とも、「MANUAL」モードにして、また、安全のため、サーバの電源を落としてから、外付けHDの電源を切った。
 交換するHDをマニュアルに従い、ひっくり返して、底面のねじを2つ外し、元のように正位置に置いてから、前面のカバーを外した。
 前面のカバーは、外すのは、簡単だが、元に戻すときに、PDFファイルの図をよく見て行わないと、少し、コツが必要である。
 1番と記載されているケーブルを慎重に外した後に、内部のHD本体を止めているねじを1つ外す。これだけで、HD本体は、手前に取り出すことができる。この後、交換用のものを元と同様に差し入れて、先ほどのねじで留めてから、ケーブルを接続し直す。
 最後に前面カバーを閉めてから、底面のねじ2本を止めて交換は、終了である。

4.リビルド

 RAID 1構成の同製品では、HD本体の1番を交換した後、電源を入れると、自然に2番目のHD本体から1番目にデータをすべて(多分、セクタ単位で)コピーが行われる。これをリビルド(再構築)と呼ぶ。
 このとき、サーバにつないで見ると、ちゃんと、外付けHDの中身は、確認することができる。
 しかし、できるだけ、つながずに、再構築させた方が時間が早く済む。
 ただ、今回は、取扱説明書に記載のない事態であったので、接続して、確認した。これが、9/24の午後11時頃である。なお、リビルド中は、絶対に電源を切っては、ならない。
 翌日、昼間になっても、リビルドが終わらないため、サーバから外して(USBの場合は可能。IEEE1394接続の場合は不可)、そのまま、放置した。
 結局、リビルドが終了したのは、9/26の朝8時前後である。30時間ぐらいかかった。もし、サーバに接続しなければ、半分程度の10数時間で終了するとのことである。

5.ファームウェアのアップデート

 リビルド中、インターネットでバッファローのHPを確認すると、HD-W1.0TIU2/R1用のファームウェアのアップデータがあることを見つけた。
 2009/9現在の最新バージョンは、「1.020214」であった。
 リビルドしていない製品は、直ちに、また、リビルド中の製品は、事後にアップデートを行う。
 どうも、ファームウェアが古かったため、緑色のランプが点灯しっぱなしになった可能性がある。リビルドのため、取り外したHD本体は、いずれ、フォーマットして、別のコンピュータに使用することとした。
 ※同製品に使用するHDは、新品でないと、勝手にリビルドが始まったりするので、以前、使用したHD本体は、使えないとのことである。
 ※当方では、サーバにUSBにて、2台の同製品を接続しているが、これは、サポート外の使い方かも知れない。今のところ、ちゃんと、動作している。
 ※Webを見ると、これもサポート外となるであろうが、中身のHD本体を500GB×2台から1TB×2台に交換して、うまく、動作するとの報告が掲載されていた。