更新日:2002/9/1,2016/9/21
先月に引き続き、「私の小道具」と題しまして、便利なソフトをご紹介していきましょう。
まずは、「インターネット・リンクエージェント」です。
インターネット・リンクエージェントは、「お気に入り」やホームページ上のリンク切れを検出してくれるソフトです。
作者は、立尾博樹氏で、フリーソフトです。http://www.osk.3web.ne.jp/~goronyan/winprg/sub.shtmlから入手することができます。
インターネットリンクエージェントでは、検索もできるのですが、もっぱらリンク切れのチェック用に使用しています。
私は、インターネットエクスプローラのお気に入りには、ごく一部のURLアドレスしか登録していません。
残りの大半は、現在のホームページの「情報検索」に含めてしまいました。
当初は、お気に入りに大量に保存していたのですが、複数のパソコンのお気に入りを更新していくことが大変なので、ホームページ上に保存しておくようにしたのです。
これは、便利な方法です。
ご自分のホームページがない方もワードや一太郎でサイトの名称とURLアドレスの対照表を作成して、HTMLファルに変換して保存しておきます。
例えば、一太郎であれば、ファイルから「他形式の保存/開く」→「HTMLで保存」を選択します。
このファイルを適当なフォルダに保存しておき、インターネットエクスプローラで参照すると名称とリンクが有効になっています。
これをホームページ(スタートページ)にしておけばよいわけです。
その手順は、インターネットエクスプローラでそのファイルを参照している状態で、ツールからインターネットオプションで全般タブのホームページから「現在のページを使用」を指定します。
さて、インターネット・リンクエージェントの使用方法ですが、まずは、左フレームのリンクブックを選択した状態で右クリックしてサブフォルダの作成を選択します。
適当な名前を記載します。そして、そのフォルダを選択した状態でファイルからリストに取り込む→HTMLファイルから、を選択します。
そして、先ほど保存してあるHTMLァイルを指定します。これで設定は完了です。
他にもリンク切れをチェックしたいファイルがあれば同様に指定します。
リンク切れのチェックは、チェックしたいフォルダを選択して、ALLというボタンをクリックします。
または、フォルダメニューからリンクチェック開始→すべてのリンクを選択します。
チェックが完了したらならば、UP(リストアップ)ボタンまたはフォルダメニューからリストアップをクリックします。
右上のリストアップ条件でリンク切れを選択すると、リンク切れのURLが表示されます。
次に、ご紹介しますのは、「Irvine(アーヴァイン)」です。
これは、有名なダウンロード用のフリーウェアですので、ご存知の方も多いかと思います。
ベクターのサイト、http://hp.vector.co.jp/authors/VA024591/
からダウンロードできます。LZH形式で圧縮されていますので、解凍して下さい。
解凍すると1つのフォルダができますので、Cドライブに移動します。
フォルダ内にIrvine.exeというファイルがありますので、そのショートカットを作成してデスクトップに移動します。
このショートカットをダブルクリックするとIrvineが起動します。
使用前にIrvineのメニューのツールからオプションでIEメニューのタブをクリックします。
この中の「Irvineでダウンロード」、「IrvineへすべてのURLを送る」のチェックボックスにチェックを入れます。
使用法のその1(単体ダウンロード)
インターネットエクスプローラでダウンロードしたいリンクがあれば、それを右クリックして「Irvineでダウンロード」を選択します。
Irvineが起動して直ちにダウンロードが開始されます。
ダウンロードが成功するとダウンロードされたファイルは、既定の保存場所(マイドキュメント内のDownLoad Filesフォルダ)にあります。
使用法その2(複数個ダウンロード)
ホームページ上のリンクがない場所で右クリックします。「IrvineへすべてのURLを送る」をクリックします。
Irvineが起動して「リンク」ダイアログボックスが表示されます。複数のURLを選択して、実行メニューからダウンロード登録を選択すると、ダウンロードが開始されます。
使用法その3(URLを指定して一括ダウンロード)
1.Irvineの左フレームのキューをクリックして、デフォルトフォルダを選択した状態でファイルメニューからフォルダ→新規作成で適当なフォルダ名(例えば、「資料」)を付ける。
2.作成した資料フォルダを選択した状態で、同様に配下に新しいフォルダを作成する。新しいフォルダの名称は、ダウンロードしようとするサイト名がわかりやすい。
3.新しく作成したフォルダが選択された状態で、ツールメニューからリンクのインポートをクリックする。
4.リンクのダイアログボックスのメニューのファイルから、新規を選択して、警告に対してOKをクリックする。
5.目的のURLを半角で入力する。(例えば、「www.tokyo-pax.com/」)
6.階層数を指定する。例えば、階層数を1と指定した場合は、トップページとトップページから直接、リンクされているページのURLがリストアップされる。
階層数を2とした場合は、さらにリンクされているページから更にリンクされているページのURLがリストアップされる。以下同様。
7.実行メニューから開始をクリック
8.しばらくすると指定された階層数までのURLがリストアップされるので、下フレームのURLをクリックして、URL順に並べる。
9.ダウンロードしたいURLを指定する。例えば、www.tokyo-pax.comのページに限定する場合は、アドレスにtokyo-paxを含むアドレスを選択する。
連続して選択する場合は、シフトキーを使用する。とびとびに選択する場合は、コントロールキーを押したまま、選択する。
10.実行メニューからダウンロード登録を選択する。
11.ダウンロードが実行される。
12.ダウンロードが終了すると既定の保存先にフォルダが作成され、ダウンロードされたファイルができている。
13.保存先のフォルダ内のトップページ(通常は、index.htm)をダブルクリックするとダウンロードされたファイルからなるホームページが再現される。
以上、今回は、2つの小道具をご紹介いたしました。まあ、究極の小道具は、自作ものだと思います。
MS-DOS時代やそれ以前のBASICシステムの時代は、既成のソフトウェアは、限りなく、ゼロでしたので、ソフトは、自作が当たり前でした。
Windows以降は、自作の敷居が高くなってしまったのと、既成のソフトで大体、足りてしまうということでしょうか。
自作するというのは、せいぜい、ExcelやAccessを使う際のユーザ定義関数やマクロ、あるいは、簡単なプロシージャを作る程度になってしまっています。
今後は、実用というよりも、プログラム作りを楽しむ、という境地でVisual Basic.NETに挑戦してみたいと思っていますが、どうなりますことか。
では、今月は、ここまで。
皆様、お元気でお過ごし下さい。また、来月、お会いしましょう。