(1) ソレコレ
(2) カケモリ問題
(3) サイセイ(裁判員制度)
(4) トウカジ(統合型リゾート施設、またの名をカジノ)
(5) ソウカク(総論賛成各論反対)
(6) カソタイ(過疎対策)
(7) オワアタ(終わりにあたって)
「なーに、『ソレコレ』って?」
「おお、ともちゃんかい。
今年は、暑くなりそうじゃのう。
なに、『それはそれ・これはこれ』という言葉から、4音を取ってみただけじゃよ」
「へー。
たしかに、4音に略すの、流行っている感じは、するわね」
「最初から略されることをねらって、わざと長い名前を付けたりすることもあるじゃろう。
商品名なども、辛そうで辛くない○○、とか話題になったこともあったのう」
「桃屋さんの商品名ね。
えーと、『辛そうで辛くない少し辛いラー油』(http://www.momoya.co.jp/)だわ。
結構ヒットしたので、長い名前の商品が増えたかも。
小売店さんや問屋さん泣かせ、という気もするけど」
「去年(2016年)、話題になったTVドラマ、『逃げるは恥だが役に立つ』(日本テレビ)は、『逃げはじ』と略された。
これも、4音だ。
映画では、『あやしい彼女』(松竹:2016年4月)は、『あやかの』と言われているようじゃし。
それからなんと言ったかな。若い人向けの本で、キモスイ、とか言っておるじゃろう?」
「ちょっと、おじぃさん。鰻を食べに来たんじゃないわよ。
『キミスイ』でしょうが、 『君の膵臓がたべたい』(住野よる 著)、を略してね」
「これは、失礼した。
こうしてみると、4文字熟語ならぬ4音略語には、わしらを引きつける魅力があるのかも知れんのう。
これは、『人名探求バラエティー 日本人のおなまえっ!』(NHK)を見たせいかもしれんがの。
それでもって、思いついたのは、人名は、多くが漢字2文字だということかな。
つまり、4音になることが多い。たとえば、家康(イエヤス)、秀吉(ヒデヨシ)なぞ」
「漢字2文字でも、2音、3音もあるでしょ。
たとえば、太郎(タロウ)、花子(ハナコ)、結衣(ユイ)、などなど。
とはいえ、漢字2文字のお名前だと4音が多いのは、間違いはないでしょうけど」
「そうじゃろう。
だから、わしらは、人の名のように聞こえるので、4音になじみがあるのではないかという理由は、どうかの」
「ま、仮説としては、ありかも」
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「日本蕎麦は、掛けそばか、盛りそばか、どっちだというのが、『カケモリ問題』ね」
「野球で言うと、直球で真っ向勝負の盛りそばに対して、変化球の掛け蕎麦という感じかのう。
盛りそばが王道という方も大勢いらっしゃるじゃろうが、掛け蕎麦も、冷たいおろし蕎麦は、美味しいし、天ぷら蕎麦、とろろ蕎麦など変化に富んでいるのう」
「て、言うか、お蕎麦の話じゃないでしょうが!」
「2017年5月末現在、国会などで、もめている件じゃな。
まだ、問題と言ってよいかどうかは、不明じゃがな」
「文科省の前事務次官が官邸の圧力があったと主張している話ね」
「官房長官は、不適切な場所に出入りしていたと前次官を口撃しておった。
ま、ご当人も、その件については、苦しい言い訳であることは、感じられていると思う。
とは言え、それとこれは違う問題じゃろう」
「まさに、ソレコレね。
安倍総理のお友達だから、いけないわけじゃないけど、そのことで行政がゆがめられたのかどうか、という点がポイント。
きちんと、国会で前次官等の証人喚問をすべきよ」
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「2017年5月末のところ、瑞穂の国記念小学校は、開校されないことになりそうね」
「学園側がいろいろと追い込まれている。
教育勅語や安倍総理ガンバレ、と唱和する幼稚園児の映像は、インパクトがありすぎたしのう」
「でも、肝心の国有地の払い下げにあたって、財務省が便宜を図ったかどうか?、という点があいまいなってきたわね」
「記憶や記録をなくした(振りをしていた?)政治家・官僚の印象は、大きかったがの。
一方、籠池前理事長の経理事務は、怪しまれるべきもののようじゃからな。
大阪府に告訴されるというのは、やむを得ないじゃろう。
ただ、ともちゃんが言うように、財務省が総理夫人の意向を忖度して大幅値引きに応じたのかかどうか、とは、異なった問題じゃ」
「まさに、ソレコレね」
※ 2018/3/12 財務省が学園側に国有地を売却した当時の決裁文書等の一部書き換えを認めた。(2018/3/12追記)
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「裁判員制度、略して、サイセイは、2009年から始まったんじゃ。
しかし、年々、裁判員に選任されても、辞退する方が増えて、最高裁・法務省も困っているようじゃな」
「読売新聞に載っていた記事ね。
なんでも、辞退者が増えている理由としては、
裁判員裁判の日数が増えていること、
非正規雇用の人の割合が増えていること、
70才以上の高齢者の割合が増えていること、
などの要因があるのではないかと最高裁は考えていると、報じていたわ」
「ま、どれも、それなりに説明できる理由とは思うがの。
同紙の別の日の記事では、義務教育において、『裁判員制度』について、具体的に学習していない割合が多いという記事も掲載された。
しかし、そもそも、裁判員制度が日本にはなじまない、ということになぜ気がつかんのかのう」
「下の方の裁判官の人たちは、声を上げられないんでしょ」
「制定当時は、政界やマスコミも、大方がこぞって賛成したので、マスコミもいまさら批判しにくいことは、分かるがの。
もう少し、本質的なことを考えないといけないじゃろう。
裁判で大事なことは、
・ 無実の人を有罪にしない、
・ 有罪の人を無罪にしない、
・ 有罪の人の量刑を適切に定める、という3点じゃと思う。
しかし、いずれも、100%を達成することは、不可能じゃ。
市民が裁判員として参加することで、これらの達成にいくらか近づくのかどうか?」
「1番目と2番目については、裁判員が被告や証人の証言の虚偽や矛盾を発見するのは、無理でしょう。
日数も限られていることだしね。
3番目の有罪の人の量刑を適切に定める、は、裁判員裁判で従来より重い刑が言い渡されても、高裁で、判断が覆される例が多くなっている。
これでは、ますます、市民を裁判員として参加させる意味は、薄い」
「市民が参加することで、社会的正義・法規範意識を高める効果はあるかも知れんが、それは、まさに、ソレコレ的なことじゃ。
無理をして市民を裁判員に駆り立てることは、ないじゃろう。
速やかに、本制度そのものを廃止すべきじゃな」
参考
『シミュレーション力の不足を憂う」(2008年5月のご挨拶)、
『社内SNS/裁判員制度/サマータイム」(2008年6月のご挨拶)、
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「統合型リゾート推進法(カジノ法)、略して、トウカジ、これこそ、本当の矛盾ね。
だって、ギャンブル(賭博)を広めながら、ギャンブル依存症対策を同時に進めるというんだもんね」
「今でも、いわゆる公営ギャンブル(競馬、競輪、競艇)は、認められている。
パチンコは、公営ギャンブルではなく、勝っても景品でしか還元できない。
とは言え、実際は、近隣に高額景品を買い取るシステムがあるので、事実上、金銭で還元していると言える。
しかし、これらの競馬や競輪等の売り上げは、年々、減少している。これは、国内の少子高齢化が主な原因じゃろう。
そこで、『特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律』(あー、長い・・)では、海外からの集客を当て込んでいるそうな」
「ということは、あらたな利益を求める声に押されたんでしょうね」
「ちなみに、カジノは、ATOKでは、最初、「火事の」に変換されてしもうた。
マッチで火を付けて、一方で(消火用)ポンプで消火する、ことを(昔は)、『マッチ・ポンプ』と言ったがな。
まさに、カジノの整備は、マッチ・ポンプだのう。(マッチの需要は減っているからな。死語化してきている言葉か)
ちなみに、カジノ(英語=casino)は、イタリア語の casino が元だそうじゃな。
賭博場を中心とした娯楽施設とある(新明解国語辞典)」
「同じようなのは、アジアでも、マカオやシンガポールなどにすでにあるしね。
日本にできれば、言葉や旅費の関係で、海外のカジノを利用できなかった人たちが利用することになる。
結局、国内のギャンブル依存症者を増やすだけに終わりそう。
それより、日本の観光に力を入れていく方がトータルとして、いいと思うんだけどね」
「海外からの日本観光人気が低かった頃は、カジノもそれなりの訴求力は、あったとは、思うがな。
時代の変化は、早いから、具体化にあたっては、もう一度、頭を冷やして考えてみることだな」
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「消費者庁の一部機能移転は、どうなったのかしら?」
「結論は、先送りとなったようじゃ。
国の研究機関などの地方移転は、一部、動いたものの、中央官庁は、まったくといっていいぐらい移転できていない」
「よほど、霞ヶ関村から離れたくないんでしょうね」
「民間では、テレワークなとで在宅勤務などの会社から離れた場所での勤務が広がりつつあるのにのう。
あの狭いエリアに執着してしまうとはな」
「コジラ(『シン・ゴジラ』:東宝映画:2016年)は、あり得ないけど、将来の関東大震災などの被害予測を考えると、速やかに、首都機能の一部移転ないしは、そのバックアップ体制を整備する必要があると思うわ」
「多くの人たちが、総論賛成各論反対、略して、『ソウカク』じゃのう。
北朝鮮によるミサイル攻撃などに遭えば、核兵器が使われなくても、東京などの大都市は、大きな被害が出てしまうじゃろう。
集中によるメリット(※)がデメリットに変わってしまう。
なんといっても、耐火建築でない住宅の割合も高いからな」
「その割合がどのくらいなのか、統計が見つからなかったわ。
中東などでは、家が丈夫ではなさそうな日干しレンガなどで作られていても、レンガ自体は、不燃材なので、住宅がミサイルなどで破壊されても、周辺に延焼することは、少ないんだと思う」
「わしは、火災による東京の人的・物的被害については、悲観的じゃな。
大正12年(1923年:94年前)のときと同様、もしくは、それ以上の被害が出てしまうじゃろう。
わしら日本人は、このような大規模災害について、合理的思考を停止する傾向が強いと思うのう。
うがって考えると、日本では、太古の昔から、地震、津波が起きて、場合によって、大きな被害を出してきた。
津波はともかく、地震については、日本のどこにいても危険だと言えるので、そのことばかり考えたら、神経がおかしくなってしまう。
そのための安全装置として、自動的に『思考停止』、すなわち、『あきらめる』というのが、わしらが生き残ってきた精神的な秘訣ではなかったとも思うぐらいじゃの」
「地震は、防止できない⇒居住地域の見直し、耐震建築、
火災があれば燃える⇒道路幅の拡幅や耐火建築、
津波⇒高台移転や堤防、という合理的思考に自動的には、ならない、と言うわけね。
ま、部分的には、道路を広げたり、道路沿いには、高層建築を増やしたり、家屋の耐震補強を進めたりは、してきているけど。
一方で、『昔ながらの町並みを残す』とか『昭和の風情が残る飲み屋街』などをもてはやしたり、一部は、情緒的よね」
「3.11の大震災と福島原発のメルトダウンのショックも大きいことは、分かるがのう。
そのため、科学的対策に対する不信感が払拭されていない。
(築地から豊洲への市場移転問題が解決に至らない原因でもある)
首都機能の一部移転だけでは、解決できない問題じゃ。
残された時間は、少ない」
※ 都市集中のメリットと抑制作用
都市に人が集中する理由は、雇用、教育等の機会が多いことが背景にある。
IT技術により、一概にそうではなくなりつつあるものの、フェイスツウフェイスのコミュニケーションの置き換えには、まだ、到達していないと考えられる。
一方、ライフラインや教育等の行政サービスや小売りなどの商売は、人が集中していた方が低コスト、高効率であることは、明らか。
(都市では、家賃、給与等が高いので、経営側は、コストが高くなるものの、それを上回るもうけが見込める)
このため、人が都市に集中してくれた方が、行政も民間も有利であるため、都市部への人口の集中が進んでしまう。
従って、都市集中を抑制するためには、こんなことも考えられる。
・ 都市は、その規模に応じた一定の割合で計算される費用を提携した他の自治体に支払う、
このとき、大都市ほど、費用負担が大きくなるように、たとえば、人口なりGDPに比例する金額とする。
・ 提携自治体に支払う費用は、都市の住民が負担する、
・ 提携自治体は、提携都市に万一の被害があった場合、被災者支援や災害復興住宅などの場所等を提供する、
現状では、『都市計画税』が多少似ているが、これは、当該都市以外の自治体に出て行くお金ではない。
また、国から地方に支給される『地方交付金』は、国から支給されるもので、都市から直接に出て行くものではない。
都市への人の集中を抑制するためには、提携した自治体に回っていく費用である必要があるだろう。
これにより、都市への過度な集中は、結果として高負担になる仕組みができ、次節の過疎対策の一助にもなるのではないだろうか。
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「背景には、日本の少子高齢化があるわけじゃ。
また、同時に、都市部への人口移動がある。これは、昔からあり、また、どこの国でも、起きていることではある」
「四国のある村では、議会を使わずに『町村集会』への切り替えを検討する動きも出てきているわね」
「高知県の大川村じゃな。
高齢者の割合が上昇すれば、基本的な業務に見合う働き手を確保できなくなり得る。
ま、少子高齢化の根本的な対策としては、移民を受けいれるしかない。
あとは、今、多くの市町村が取り組んでいる子育て対策の充実じゃな」
「若い時期に子供を産んで育てられれば、多少、少子高齢化の打撃を少なくはできるでしょ」
「ま、そうじゃ。
しかし、抜本的な対策にはならないじゃろう。
どうしても、移民を受け入れるのが難しいとすれば、過疎地から、周辺の市町村に人口を集約して、国土をコンパクト化していくしかなかろう」
「となると、過疎地から撤退ということになるわね」
「このまま放置すれば、いやでも、そうなる。
ガソリンスタンド、コンビニエンスストアなどの商店は、すでに多くの地区から撤退していたり、または、しつつある。
過疎地ばかりではないぞ。
地方都市でも、デパート、電気店等の相次ぐ閉店のニュースをともちゃんも聞いておるじゃろう。
早晩、地方、特に過疎地では、ライフライン(電気、水道、電話、道路等)や行政、教育、警察、消防などのサービスを提供することが難しくなるだろう」
「周辺の市町村と合併するというのは、どうなのかしら?」
「問題を先送りする効果はあるじゃろうが、合併後も、世帯数の少ない集落が広い地域に散在することになるのだからな。
いずれ、重荷となって、合併後の市町村にのしかかってくるじゃろう」
「あちこちで盛んな町おこし、村おこしは、どうかしら?」
「残念じゃが、いずれ、顧客の取り合いに陥るじゃろう。
高齢化により、遠くまで足を運べる元気な消費者の数は、減っていくのじゃからな」
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今回もご覧いただきありがとうございました。
真夏並みに気温が上がる日もあるようになってきましたが、どうぞ、皆様、ご自愛くださいますようお願い申し上げます。
2017年4月で、Windows VISTA に対するマイクロソフト社の延長サポートが終了しました。
また、本年後半の10月には、Office 2007 に対するサポートも終了します。
インターネットに接続してお使いの方は、セキュリティが厳しい状態になりますので、最新版等への乗り換えをご検討ください。
では、次回も、本欄で元気にお会いできますことを願っています。
※旧ドメインは、2017/6/1で閉鎖いたしました。お気に入り、スタートページ等の変更をお願い申し上げます。
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更新日 2017/6/1 一部追記 2018/3/12