2016年11月のご挨拶

ケータイからスマホ(中編)

目次

 「前編」と併せてご覧いただければ幸いです。
(1) スマホとパソコンとの違い雑感
(2) スマホはロボットを目指す
(3) カメラ機能
(4) 写真の撮影と保存
(5) 写真の閲覧とバックアップ
 ・ ギャラリー
 ・ フォト
(6) 終わりにあたって

(1)スマホとパソコンの違い雑感

ここ、ひと月ほど、スマホを使ってみて、パソコンとの類似点や違いについて感じことを前書き代わりに書いておきましょう。
 前回に触れましたように、「スマホ」の保有率が30%を超えたのは、2012年(平成24年)です。(iPhoneの日本発売は、2008年6月)
 余談ですが、テレビの刑事物などの再放送で、刑事や犯人が二つ折りのケータイを使っているドラマは、2012年頃まで、スマホを使っている場合は、2013年以降と思えば、ほぼ、間違いは、なさそうです。
 スマホとパソコンの違いを端的に言えば、「機動力」の違いと言えるでしょう。そんな感じをトップの絵で表してみました。
 念のためですが、戦艦、戦闘機ではありません。あくまでも、比喩ですので、誤解されませんように。
 もう少し、細かく見てみましょう。次のレーダーチャートです。
 

 注釈の必要は、ほとんど無いと思いますが、少し補足しておきましょう。
 『ユーザー以外への託しやすさ』は、スマホ等を利用者以外の第3者、たとえば、自動車、自転車、スケートボード、ドローンなどに、くくりつけて使うような利用が容易である場合に高得点としました。
 その種の多くの動画がユーチューブ等にアップされていますので、これ以上の説明は不要でしょう。
 なお、映画「真夏の方程式」(東宝配給:2013年6月公開)で、ペットボトルロケットに載せているのは、どうやら、カメラ付きケータイのようですね。 
 ちなみに、撮影は、前年の2012年(2012/9 クランクイン)なので、ほぼ、ケータイからスマホに移っていく年でした。
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(2)スマホはロボットを目指す

「普段使っているパソコン(デスクトップ)には、スピーカーは、付けているが、カメラもマイクも付けておらん。
 しかし、スマホでは、この3つは、いずれも、標準装備じゃな」

「そうね。
 マイクとスピーカーは、電話機には、必須なんだけど、カメラ付きは、ケータイの時代に出現したのね。
 カメラ付きケータイが登場したのは、1999年のPHS(京セラ製)が最初。
 しかし、一般に知られたのは、翌2000年に発売された機種(シャープ製)からとのこと。
 以降、写真付きのメールを「写メール」、略して「写メ」という言葉が流行るようになったのね。
 2003年頃には、ほぼ、ケータイは、カメラ付きケータイに変わっていったようよ。(ウィキペディアの『カメラ付き携帯電話の歴史』を参照)。
 自撮り用の内側カメラ(インカメラ)は、最初の頃は、無かったけど」

「おう。ともちゃんかい。毎回、ご苦労さん。
 なるほど、写メ、とは懐かしい言葉じゃが、もはや、死語感があるのう。
 その記事によると、今でも、一部の業務用PHSやケータイなど、機密漏洩につながりかねないためカメラが無いケータイも製造されているそうな。
 パソコン教室をやっていたときは、教室のパソコンに、カメラ&マイク(USB接続)を付けて、Skype でテレビ電話を体験してもらったこともあった。
 その後、それらは、人に譲ってしまったので、上述のように、わしが使っているパソコンには、カメラもマイクも付けていない。
 ノートパソコンも含めて、スピーカー&カメラ&マイクの用途が、ほぼ、「テレビ電話」だけというのも、カメラやマイクを付けていない理由じゃな」

「なるほどね。
万一、パソコンがウイルスに感染して、カメラやマイクが知らないうちに乗っ取られる危険もあるので、必要なときだけ、接続するというのも、手ね」

「そうじゃ。スピーカーも必要なときだけ、スイッチを入れるようにしている。
 最近、減ってきているが、Webページによっては、いきなり、音が出て、驚かされるのも避けられるしな。
 携帯電話にカメラが付いた頃は、ま、先の見えない話じゃが、電話機にカメラを付けて、どうすんだい、という気がしたのは、事実じゃ。
 デジカメが普及しだしたのが、2000年頃じゃから、ほぼ同時に登場したカメラ付き携帯電話のカメラは、まだ、解像度も低かったので、カメラがない場合の代用という感じじゃった」

「今は、スマホのカメラも、解像度だけでなくその他の機能も豊富で、普通のデジカメに見劣りしなくなった」

「そうじゃな。
 スマホやタブレットのカメラやマイクは、デスクトップパソコンのそれに比較して、飛躍的に重要性が増した。
 デスクトップのカメラは、基本的には、パソコンを利用している人を写すだけなのに対して、スマホ等の外側カメラ(アウトカメラ)の自由度は、極めて大きい。
 すなわち、スマホの向きとスマホ自身の位置の自由度が極めて大きいからな。
 また、内側カメラ(インカメラ)を使えば、利用者を写すことができるので、テレビ電話的な使い方も可能じゃ」

「つまり、スマホのカメラは、スマホの目になっているということね。
 スマホのカメラは、単に写真を撮る道具だけじゃなくて、バーコードやQRコードを読み取らせたり、対象の写真を撮ることでスキャナー的な役割を果たせてたりできるもの」

「そういえば、本屋で、本や雑誌を買わずにケータイ等で撮影して済ませるお客さんがいて、お店が迷惑しているという話があったが、最近は、どうなのかな」

「それこそ、ウィキペディアの『デジタル万引き』の項を参考にすると、法律的には、窃盗罪等に問うことは、困難(対象=情報は、刑法で定めるところの物でない)なようね。
 もっとも、撮影した映像等をネットで公開すれば、著作権法違反になる可能性はあるだそうだけど。
 なので、日本雑誌協会では、デジタル万引き、という用語自体は、最近、自粛していて、本屋さんによっては、撮影はご遠慮ください、等の張り紙で自衛しているとのこと。
 ま、あたしに言わせれば、刑法がどうのこうのという以前の常識の問題でしょうが!」

「まったくじゃなぁ。
 大学などでも、先生の板書をスマホで撮影して済ませる学生がいるとのことじゃものな。
 さてと、カメラがスマホの目であるとすると、耳がマイクで、口がスピーカー(またはイヤホン)、と考えると、スマホに手足を付ければ、ロボットじゃ」

「ギョ! 2016年に江戸東京博物館で開催した『大妖怪展』の『付喪神絵巻」(つくもがみえまき)』に出てきそうな衝撃的な妖怪ね。
『スマホばかりいじっていると、こんな『スマホ妖怪』になってしまうぞ』って、子供に言い聞かせるときにいいんじゃない。
ついでに言えば、スマホの顔は、ディスプレイでしょ。
となると、ますます、ロボットじゃん。
それで、ソフトバンクさんは、Pepper(ペッパー)を開発したりしているんだ」

「人工知能(AI)の技術の進歩は、驚くべきものじゃ。
テレビCMのように、スマホに話しかけて、簡単な命令を伝えることもできるしな。
ま、声で指示するというのは、人前で使うのは、遠慮してしまう機能じゃが。
スマホ単体では、できないこともインターネットに接続することで、外部のデータベースなり、計算資源なりを借用して、できるようにしてしまうからな」

「目的地までの道順や時間を調べられるのは、デスクトップでも同じだけど、実際に歩いている途中で道案内してもらうような使い方は、原理的に、デスクトップでは、無理だものね。
 あと、スマホでビルや山を撮影するだけで、何というビルや山なのかを調べてくれたり、音楽を聞かせると、何の曲なのかを検索したりもできる。
 アプリ次第で、それこそ無限な使い方が生まれている」

「むかし、パソコンは、何でも(原理的には)できる機械だと生徒さんに紹介したが、スマホは、その機動力を生かして、さらに多くのことができるようになりつつあると言えるなあ。
 まあ、文字入力が不便だったり、画面上の細かい操作が難しかったりするので、デスクトップやノートパソコンが無くてもよいとは言えないがの」

「それはそうね。
 スマホ画面で製図はできないでしょう。
 2つ以上のウインドウを並べて、一つを見ながら、もう一つのウインドウ内で作業するようなこともできないしね」

「ここ数ヶ月、スマホを使ってみて、若い人が、しょっちゅう、スマホを触っている意味がなんとなく分かった。
 メールやSNSやゲームや音楽プレーヤーなどがこれ一つでできる。
 端的に言えば、スマホが自分の分身のように感じられるということなんじゃろう。
 それで、この節のタイトルを『スマホはロボットを目指す』としてみたのじゃ」
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(3)カメラ機能

「(2)節の記事によれば、写真は、カメラ(写真機)だけという時代ではなくなって、すでに15年ぐらい経つと言うことか。
 最近では、スマホのカメラ機能の進歩が早く、一方、機能は、OS が同じでも、機種による違いがある。
 いわば、スマホのハードの違いをユーザーに訴求するのには、適している要素じゃな」

「たしかに。
 『前編』で機種を比較、検討したように、大きさ、解像度、質量、バッテリー容量等々、スマホのハードの違いは、いろいろ、あっても、インパクトがあるのは、カメラ機能ね。
 今回、おじさんが手に入れた、arrows NX(F-02H) (Android 6.0.1) のカメラ機能(外側カメラ)を整理してみた。(動画機能を除く)」

  arrows NX F-02H 備考 
サイズ  16:9(3840×2140、5248×2960)、
4:3(5248×3936、2048×1536)
16:9(2560×1440=画面ぴったり
 従来の写真は4:3の比率
フラッシュ AUTO、ON、OFF   
HDR撮影 OFF、ON HDR=ハイダイナミックレンジ
セルフタイマー OFF、2秒、5秒  
グリッド表示 OFF、ON  
フォーカス 10cm以上AUTO(顔または中央)、タッチで位置を変更   
ズーム ピンチイン/アウト  
露出/WB補正 Auto、手動 WB=ホワイトバランス
顔認識 AUTO、タッチ  
連写 MENU→連写  
パノラマ写真 MENU→パノラマ  
ジオタグ OFF、ON  
タッチ撮影  OFF、ON(タッチシャッター)  
保存先 本体、SDカード 本体/DCIM/Camera
SDカード/DCIM/100FJDCF
位置情報 OFF、ON   
プレビュー 画面を左へフリック   
QRコード MENU→QRコード タッチして認識も可能

「なるほどな。
 HDR撮影までできるというのは、驚きじゃな」

「えーと、HDR=ハイダイナミックレンジ撮影って、具体的にどんなことだっけ?」

「ホームページ作成のテキストに載っていたのを見た気がするのう。
 『はてなキーワード電子辞典』のHDRの項を抜き書きすると、『High Dynamic Range、明度差を広く取った映像のこと。
 本来的な意味ではコンピュータ画面上で表示可能な8bitの色深度を越えた画像ということになるが、実際には8bitの中で明度を調整した画像を指すことが多い。
 通常、映像は明るいところと暗いところを同時に表現することができない。
 明るい部分に合わせて露出を調整すれば暗いところは真っ黒に潰れ、逆に暗い部分に合わせれば明るいところは白く飛んでしまう。
 人間の目でも同じだが、目は視線を向けた所に合わせ明るさを調整し続けながらの認識になるため、意識の上ではそれぞれの部分を適性な露出で見たものとして記憶される。
 記憶にあるような風景を再現するための手法がHDRである。
』とある。
 なので、少なくとも、露出時間を変えた2枚以上の写真を合成する必要があるが、F-02Hでは、その合成までをリアルタイムでやってくれるのじゃ。
 これによって、強い日差しで照らされている風景写真でも、暗い場所が黒くつぶれることもなく、また、明るい場所が白く抜けてしまうことがなくなるというものじゃ。
 ただ、全体の陰影差が低くなり、インパクトに欠けた写真になることもある。

 F-02Hで、夕方の風景を撮影した写真で、左は、HDRをOff、右は、HDRをOn とした場合じゃ。

 HDRをOff の場合は、暗い部分がつぶれてしまう。
 このため、必要に応じて、フォトショップなどの画像編集ソフトで、『暗い部分を明るく』などの処理をすれば、右側の写真に近づけることは可能じゃ。
 しかし、そのような加工をすると、必ず、画質が劣化してしまうので、度合いによって、ざらざらした汚い写真になってしまう。
 HDRをOnにした場合は、そのような劣化は、少ない。
 ま、理想的なことを言えば、手動で露出を変えた2枚以上の写真を撮影して、コンピューター上で目で結果を確認しながら、合成すれば、自分の思うようなものもできるじゃろうがな」

「F-02Hのカメラには、『スマイルシャッター』は、ないんだね?」

「そうじゃな。
 一部のスマホやタブレットなど、外側カメラに被写体の『笑顔』(場合によっては、その度合い)を認識して自動でシャッターを切ってくれる機能があり、『スマイルシャッター』などと呼ばれている。
 F-02H には、顔認識はあるが、スマイルシャッターは、残念ながら、備わっていないようじゃな」

「撮影日時は、自動的に記録されるのね?」

「おお、そうじゃな。
 大昔は、カメラに、そもそも、日付を設定しておく方法がなかったので、撮影者が後日、ネガフィルム等に撮影日時や撮影条件などをメモしておく必要があった。
 その後、カメラ本体に日時の設定ができるようになり、その日時を写真内に含めて記録できるようになった。(下の写真)
 
 上の写真のようにな。場所は、台湾の台中バスステーション付近(1993年4月)。
 しかし、カメラの電池を入れ替えたり、うっかりとカメラのボタンの操作を間違えたりすると、正しい日付とは異なってしまった。
 これは、デジカメでも同様じゃが、これに気がつかずに撮影すると、後日、本当の撮影日が分からなくなってしまうこともある。
 一方、スマホでは、電波により、基本的に、標準時に自動的に一致するので、この点は、安心じゃ」

「海外で撮影する場合を除けば、手間いらずということね。
 次に撮影場所。
 『ジオタグ』というのは、写真の置情報のことだよね?
 こういう、タグ情報は、一つのファイルの中にどうやった配置しているのかしら?」

「デジカメで撮った写真のフォーマットは、Exif(イクジフ:Exchangeable Image File)が広く使われているとのことじゃ。
 これは、デジタル画像の記録方法の一規格。画像のほか、撮影情報なども記録できる。
 ウィキペディアによると、記録できる主なタグには、次のものがある。(ExifのVer2.2 の場合) 

項目
撮影日時 2016/08/01 19:00
撮影機器のメーカー名(製造・販売元) FUJITSU
撮影機器のモデル名(カメラ付き携帯電話・スマートフォンの機種名など) F-02H
画像全体の解像度 幅 2160、高さ 3840ピクセル
水平・垂直方向の単位あたり解像度 いずれも、72dpi、
ビットの深さ 24、
解像度の単位 2
撮影方向  
シャッター速度 1/30秒
絞り(F値) f/2
ISO感度 ISO-500
測光モード 中央重点測光
フラッシュの有無 フラッシュなし
露光補正ステップ値 0ステップ
焦点距離 5mm
色空間(カラースペース) sRGB
GPS情報 - GPS付きカメラの場合、緯度・経度・標高など。 緯度35;41;20、経度139;45;15
サムネイル(160×120画素)  

詳細は、『(一財)日本電子情報技術産業協会』(JEIA)のWebサイトで公表されている。(最新版は、Ver 2.3 改訂日 2013年5月)
 しかし、いきなり読んでも理解が難しいと思われる。
 『Exif データにアクセスするコードを自作してみる』(http://dsas.blog.klab.org/archives/52123322.html)などのページを手がかりに調べる必要があるじゃろう。
 ちなみに、PCからは、ファイルのプロパティ⇒詳細とたどると、
 下図のように、GPSという項目がある。ここに位置情報が記録される」
 

「ジオタグは、緯度、経度として記録されているんだ!
 JPEGファイルの中に、画像データ以外のいろいなタグが埋め込まれているのね」

「そのようじゃのう。
 大まかに言えば、フラグ・内容・フラグ・内容・・・圧縮された画像本体のコード、のような感じかのう。
 プログラムは、フラグを見て、タグなのか、画像本体なのかを判断している」

「ビットの深さが24というのは、カラーが24ビットで表されているということかしら?」

「これは、そのようじゃな。カラー深度と言われる。
 光の三原色である、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)について、0~255までの256階調を持つので、理論的に、256×256×256=2^24=16,777,216、の色を表すことができる。
 これを、True Color とも呼ぶのじゃな。
 ついでに言うておくと、『解像度の単位』が2というのは、(2ビットというようなことではなく)、解像度を『1インチあたりのドット数』で表すという意味だそうだ。
 この値が3の場合は、1センチメートあたりのドット数、0となっている場合もあるということじゃ」

「普通のデジカメとスマホのカメラのピント合わせは、違うのかな?」

「カメラについて、基本的なことを忘れてしまっていることが多いのう。
 特にデジカメになってからのことなど、不明なままにきてしまった。
 ともちゃんの挙げてくれた疑問、スマホの『ピント合わせ』を含めて、『シャッター速度』、『絞り』等の詳細は、機会を見て取り上げてみたいと思う」
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(4)写真の撮影と保存先

「カメラアプリを起動後に、画面のカメラアイコンをタッチすることでシャッターを切るのね?」

「基本的には、そうじゃな。
 撮影の順番をたどると次のようじゃな。
 

 ① ホーム画面のカメラアプリをタップ
 ② 構図を決める。
   もし、画面サイズを変更したいなどの場合は、後述の「MENU」を押して設定する。
   紙に印刷する場合は、紙のサイズ(従来の写真用紙、4対3の比率)を考慮する。
   また、カメラを縦で構えるか、横向きにするかを決める。
 ③ ピントは、何もしないと画面の中心に合うようになっている。
   特定の対象にピントを合わせたい場合は、画面内のその部分をタップする。
 ④ 画面内の「カメラ」のアイコンをタップする。
 F-02Hでは、音量調節キーの音量小側(縦向きの場合は下側)を押すことでシャッターを切れる
 画面をタッチすると、スマホがぶれてしまうこともあるので、音量調節キーをシャッター代わりに使う方法は、いいかもしれん。
 特に、スマホを横向きに構えたときは、便利だと思う」

「セルフタイマーを使うと、ぶれを防止できるようね」

「そうじゃな。
 F-02Hでは、2秒、5秒を選べる。(機種により異なる)
 後述の、MENU⇒セルフタイマーで設定できる」

「スマホで撮った写真は、どこに保存されるのかしら?」

「大事な点じゃ。
 (3)節の表に書いたのじゃが、F-02Hでは、スマホ本体に「DCIM」フォルダがあり、その中に「Camera」フォルダが作られる。
 このなかに、撮影した写真が保存される。
 ファイル名は、F-02Hでは、img_20161101_162443 のようになる。
 ここで、20161101は、撮影日、162443は、時刻(時分秒)じゃ」

「保存先は、変更できないの?」

「下図のように、カメラ画面の左上に「MENU」という文字がオーバーラップされているので、そこから、「その他」⇒「保存先」をタップすると変更可能じゃ。
 保存先には、本体またはSDカードの文字が付加されている。これは、現在の保存先を示す。
 
 
 SDカードを保存先に指定した場合は、SDカード内のDCIMフォルダの中に「100FJDCF」フォルダが作られ、その中にに保存される。
 ただし、「100FJDCF」というサブフォルダ名は、機種により異なる」

「撮った写真のタイトルなどは、どうやって入力するのかしら?」

「撮影日は、自動的にファイルに書き込まれるので、問題はない。
 撮影場所は、「MENU」から「その他」⇒位置情報を変更すれば、位置情報として「ジオタグ」が書き込まれる。
 ここが上の「位置情報」のように斜線表示の場合は、「ジオタグ」がOffになっていることを示す。(既定値)
 一方、場所や人物名をファイル名として書き換えたい場合は、下図のように、グーグルドライブなどにアップする時点で書き換えるのが一つの方法じゃ。
  

 あるいは、アップした後に、PCからグーグルドライブにアクセスして書き換えることも可能じゃ」

「なるほど、デジカメでも、撮影した時点では、特定のファイル名をつけないものね」
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(5)写真の閲覧とバックアップ

「次に撮った写真の閲覧方法ね」

「F-02Hに付属しているアプリは、「ギャラリー」及びグーグルが提供する「フォト」があるのじゃ。
 機種によっては、「ギャラリー」は、「アルバム」と呼ばれていたりする。
 ギャラリーは、機種固有の機能を持つアプリ、フォトは、Androidのバージョンが同じであれば、みな共通となる。
 いずれも本体及びSDカード内の写真を閲覧できる」

 

 上の図のGoogleフォルダアイコンをタップすると、下図のように開かれる。
 
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ギャラリー

「さて、「ギャラリー」を起動した場合を先に説明しよう。
 下図のように、「Camera」(本体側)、「100FJDCF」(SDカード内)が表示される。
 さらに、そのいずれかをタップすることで、その中に保存されている写真を閲覧できるという訳じゃ。
 なお、写真が1枚も保存されていない場合は、「Camera」あるいは「100FJDCF」自体が表示されない。

 

 上図で、アルバムの右側の下向き▼を押すと、時間とロケーションというメニューがある。
 時間の場合は、日付毎にグループ分けされて表示される。
 ロケーションの場合は、ジオタグがあるものは、それ毎に、ないものは、「位置情報なし」とグループ化されて表示される」

「ギャラリーの「アルバム」とは、Windowsの「フォルダ」みたいに考えればいいのね。
 Camera、100FJDCF 以外に、「Screenshots」、「Premium」などがあるわね?」

「アルバムとフォルダは、少し違うんじゃが。
 ま、Screenshotsは、「前編」で出てきたが、画面コピーを撮った場合の画像が保存されるフォルダじゃ。
 F-02Hでは、写真の保存先の設定に関わらず、本体/Pictures/Screenshots、というパスにある」

「Androidでは、一番下の階層のフォルダ名しか表示されないので、注意が必要ね。
 アドレスバー的なものが表示されていないので、実際にどこにあるものなのかが分かりにくい。
 ところで、右上の|(正確には点々が縦に並んでいるアイコン)を押すと、下図のようにメニューが出てくるのね。
 
 この設定をタップすると、下図の設定メニューが表示される。

 
 ここで、「Wi-Fiでのみ同期」と「明るさアップ」という2つの項目のメニューが出てくるんだけど、
 この「Wi-Fiでのみ同期」というのは、そもそも何と同期するという意味なのかな?」

「これは、グーグルのインターネット上のサービスと通信を行う際、「Wi-Fiを使った通信」に限る場合に、レ点が付くようじゃ。
 すなわち、写真データの容量は、大きいので、Wi-Fiでインターネットに接続している時にのみに行うということじゃ」

「なるほど。
 F-02Hの最高画質サイズでは、1枚あたり、20MB、最低で3MBだからね。
 それで、その同期するというグーグルのサービスは、現在は、「フォト」な訳ね?」

「カメラで撮影した写真が本体に保存される設定で、実験してみると、
 撮影⇒写真は、Cameraに保存される、
 このとき、後述の「フォト」アプリで見ると、そちらでも同一の写真を確認できる。
 これは、ローカルの同一の写真データを異なったアプリで見ているだけだから当然じゃがな。
 一方、インターネット上のフォトサービスとの同期は、
 「フォト」アプリの「設定」で{バックアップを行う}設定にしていると行われる。

 
 
 なお、下図のように、
 スマホの設定⇒端末管理⇒アカウント⇒Google、の「Googleフォト&ギャラリー」のOn/Offに関係なく、フォトサービスへアップされるようじゃ。
 

 

 あくまでも、「フォト」アプリの設定の「バックアップと同期」の設定内容によるようじゃ」

「正直言うと、スマホのメニューの文言が簡潔すぎて、内容がつかめないことがあるわ。
 あたしも試したんだけど、新しく撮った写真は、インターネット上のフォトサービスに自動的に追加されるのね。
 けれど、バックアップを有効にする以前の写真は、フォトサービスにはバックアップされないようね」

「これは、そのようじゃな。
 

 それと、WiFiでのみ同期がOnになっている場合(既定値)では、WiFiを使えない状態のモバイル通信環境では、バックアップは行われないのう」

「Google ドライブにアップする場合は、
 1枚の写真は、タップして、上部の「Googleドライブ」の独特の三角アイコンをタップして、保存を押す。
 複数枚の場合は、右上の縦に点々が並んでいるメニュー「|」アイコンをタップして、「項目を選択」をタップ後、
 ここの写真をタップすると、個別の写真ーの右上にレ点が付くと同時に、緑色の枠に囲まれる。
 その状態で、1枚の写真と同様の操作を行うと、Google ドライブにアップロードされるのね」

「そのとおり。
 ここで、気がつくことは、「後指定」が基本と言うことじゃな。
 すなわち、Androidでは、先に「命令」を選んで、後で「対象」を選択する。(後指定
 これは、DOS時代と同じじゃのう。
 ところが、パソコンのWindows では、先に「対象」を選んで、後で「命令」を選択するのが基本だ。(先指定
 そのため、わしなど、スマホでも、つい、先に対象をタップしてしまうのだな。
 そうすると、何も起きないか、あるいは、開いてしまう(写真では全面表示される)のじゃ。
 上でともちゃんが書いてくれた、Google ドライブにコピーする場合など、対象の写真を先に選んでしまうと、一つずつしかコピーできない。
 先に命令の「項目を選択」を選んだ後に、写真のサムネイル(縮小画像)をタップしていくことで、まとめてアップできるのじゃな」

「なるほどね。
 Windowsのマウスでは、対象を選択するのか、あるいは、開くかを区別して使い分けできるけど、スマホのタップだけでは、2つの違いを伝えられない。
 そこで、先に「命令」を選ばせてから、後から「対象」をタップするようになったのでしょうね。
 最後に重要な「削除」だけど、注意が必要ね。
 バックアップが有効になっていると、ギャラリーアプリから、写真を削除しても、インターネット上の「フォト」にアップされている写真は、削除されない。
 ていうか、ローカルのファイルは、いったん削除されても、インターネット上のデータがコピーされてくるということなのかしら。
 一方、フォトアプリ側で削除すると、ローカルの写真を含めて、フォトサービスや同じ、Googleアカウントを使っているタブレット等からも削除される。

 なお、Googleドライブにアップした写真は、削除されないわよ」

「もう一つ、これは、残念な点だと思うが、「ギャラリー」アプリ単体では、配下に「サブフォルダー」を作ることができないのじゃ。
 できそうに思ったのだが、インターネットで検索してみると、「ギャラリー」アプリ単体ではできんようじゃ。
 もちろん、他のアプリを利用して作成することは、可能じゃがな。
 ただし、パソコン等から取り込む際にフォルダに分けて、Pictures フォルダなどに入れておけば、フォルダ分けが解除されることは、ない。
 だが、ギャラリーアプリでは、そのようなフォルダの上部の階層構造は、隠されてしまい最後のサブフォルダ名別にしか表示されない。
 こう見てくると、Android OS の開発チームは、できるだけ、フォルダ(ディレクトリ)構造を無くして(隠して)しまいたかったのかも知れん。
 しかし、結局、なくしてしまうことは、できなかったじゃ」
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フォト

「次は、「フォト」アプリね。
 フォトについては、(1)のギャラリーの中で、いろいろと説明してしているけど、ギャラリーよりも機能が豊富のようね」

「ギャラリーでは、撮影日順に並ぶのが標準で、後は、撮影日、撮影場所のいずれかでグループ分けする程度しか選別できない。
 このため、多数の写真がある場合は、目的の写真が見つからない、というストレスを感じることになるじゃろう」

「たしかにありそうね。
 Google お得意の検索を生かそうにも、写真一枚ずつに適切な名前やタグが付いていないことが多いのだから」

「そこで、「ギャラリー」の項でも書いた「バックアップを有効」にしている場合は、次のような機能を使うことが可能じゃ。
 それがフォトアプリの設定から出る「フェイス グルーピング」をOnにする方法じゃ。
 
 このとき、人物、被写体、撮影場所で自動的にアルバムを作ってくれるのじゃな」

「なるほど。
 これは、すごいわね。
 インターネットで検索してみると、対象の顔を虫眼鏡アイコンで範囲選択できるというような記事があるんだけど?」

「う~ん。残念ながら、F-02H、及び Andoid 6.0.1 のフォトアプリでは、できないようじゃな。
 
 上の図が「フォト」の標準の表示じゃ。
 下部の「アルバム」を選択すると、アルバムの一覧が表示される。
 
 自分で新規にアルバムを作成することもできる。
 その際は、右上の|アイコンから新規作成⇒アルバムと進むと、「フォト」が表示されるので、サムネイルを選択していくと上図の「作成したアルバム・・」の場所に表示される。
 また、作成したアルバムを削除した場合でも、写真自体は、削除されないとのこと。
 一方、人物、場所、物の3つのアルバムは、自動的に作成される。
 人物では、次のような感じじゃ」
 
「この人達の名前は、どうやってつけるの?」

「名前が付いていない方の顔写真をタップすると、その人物が写っている可能性が高い写真のサムネイルとともに、
 下図のように「この人は誰ですか?」と聞いてくる画面が表示される。

 
 そこで、適切な名前(フォトサービスでは、「ラベル」と呼んでいる)をつけて上げればよい。
 自分だけが分かればよいので、下のお名前やニックネームがよいじゃろう。
 つまりこのサービスを利用するというのは、Google側に写真を提供していることになるのじゃからな。
 また、万一、漏洩した場合に、フルネームよりは、いいのではないかなと」

「正しくない写真が混ざることもあるのよね。
 その際は、右上の|のメニューをタップして、
 下図のように、「結果を削除・・・」をタップして、間違っているサムネイルをタップすると、そこからは消える。
 ただし、指定された写真がフォトから消えてしまう訳ではないとのこと」
 

「同じことじゃが、
 メニュー|の「選択・・・」から除外したい対象を選択後に、再び、|をタップして、「検索結果から削除」を選択してもよい。
 また、名前(ラベル)を変更したい場合は、|メニューから「名前ラベルを編集」を選択する。
 同様にラベルを削除したい場合は、「名前ラベルを削除」を選べばよい。この場合は、「名前なし」に戻る」

「人物のグループ分けは、時間がかかるようね。
 それと、下の設定に注意。
 
 端末のフォルダ・・は、スマホ本体及びSDカードのフォルダ内の写真を含める場合は、ここを選択して、個別にOn/Offを切り替える。
 アップロードサイズは、元のサイズ、または、高画質(元のサイズを圧縮)のいずれかを選択する。
 アップロードサイズの既定値は、「元のサイズ」なんだけど、それだと全体のサイズ(現在は、15GB)より差し引かれてしまうのね。
 グーグルのヘルプでは、
 ・ 「高画質」で保存されたファイルはストレージに計上されません。
 ・ 「元のサイズ」で保存されたファイルはストレージに計上されます。
 とあるわ」

「プライバシーの問題は、どうなるのじゃろうな?」

「グーグルのフォトサービスのヘルプを読むと、次の通り。
 ・ 人物のグループやラベルは非公開です
 ・ 人物のグループやラベルは、各アカウント内でのみ使用できます。他のアカウントと共有されることはありません。
 ・ 自分のアカウントで設定した人物のグループやラベルは、自分にしか表示されません。
 ・ 写真を共有しても、人物グループを他の人に見られることはありません。
 ・ フェイス グルーピングがオンになっている場合:
 ・ 写真に写っている人物(あなた自身を含みます)のフェイス グルーピング用サンプルの使用を承認したことになります
  また、写真に写っている全員の同意を得ていることになります。
 ・ Google フォト アプリを削除しても、フェイス グルーピング用サンプルや写真は削除されません。
 これを読むと、他人と一緒に写っている写真をフェイスグルーピングサービスで利用するのは、慎重にすべきだとも思う」

「なるほどな。
 人物の顔認識は、たいしたものじゃな。(パンフレットでも、その中に人物の顔があれば、認識される)
 顔の特徴以外に、撮影日や人物と人物との関係によって、選別しているような気もするな。
 後者の関係を使うのは、Google の検索サービスにおける「サイトインデックス」を思い出す。
 すでに登録されている人物A、未登録のXが同時に写っていることが多ければ、Aが写っている写真に、Xもまた、写っている可能性が高くなる。
 そこで、実際は、Xが写っているか判然としなくても、Aが写っている写真がXのグループになっている事もある。
 特に子供や赤ちゃんの写真など、人間が見ても、特定しづらいじゃろうというものが、案外正しく区別されているのを見るとな。
 一方、撮影日は、今回、アナログ写真をデジタル化したものが多いので、ファイルのタグの撮影日は、取り込んだ日付なりになっている。
 このため、思いがけない写真同士が同一グループになっていたりするのじゃが、これは、やむを得ないことじゃろう」

「ちなみに、場所や物のアルバムは、こんな感じになるのよ」
 

 

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終わりにあたって

 今回もご覧いただきありがとうございました。
    11月も、20日を過ぎ、季節は、冬に移り変わってきました。
    どうぞ、皆様、ご自愛くださいますようお願い申し上げます。
    では、次回も、本欄で元気にお会いできますことを願っています。

 更新日 2016/11/24

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