数式処理ソフト DERIVE(デライブ)で使用する変数は、特に断らない限り-∞~+∞までの実数または整数として扱われます。
たとえば、a*x^2-1=0の解では、x = - 1/√a ∨ x = 1/√a となります。ここで、aは、実数であるとして扱われています。
一方、1/kの式でk=1~10までの和を計算させた場合は、答えは、7381/2520となり、このとき、kは、整数として考えられています。
どうです。なかなか、融通が利くでしょう?
しかし、変数やパラメータの範囲をあらかじめ、指定しておきたい場合もあります。
このようなとき、使用する命令が「入力」メニューの「変数の変域」です。ダイアログボックスで変数名と変域を指定することができます。
以前、3次方程式で、h^3 - 3h + 1 = 0が出てきました。ここで、hは、0~1として変域を指定しておくと、h :∈Real [0,
1]と数式シートに変域が定義されます。そして、≒をクリックして、数値解を求めたとき、h = 0.3472963553のみが表示されます。残りの2つの解は、この変域外なので表示されません。
ただし、整数解を求めたいとして、変数を整数と定義しても、方程式によっては、整数の解が得られるわけではありません。
|x-y|≦1は、どんな領域になるでしょうか?
y=x+1とy=x-1とに挟まれた領域すべてです。DERIVEでは、数式をABS(x-y)<=1と入力してからツールバーの2Dグラフをクリックして、グラフ画面にしてから、グラフ画面のグラフ描画ボタンをクリックしてグラフを描きます。
あるいは、x>y かつ y>2x+1は、どんな領域になるでしょうか?
かつは、下部のパレットの∧でANDを表します。